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| 清書:大航海 |
| アジサイ | の | 森 | の広場
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| れもん | / | ふれ | 小4 |
「ピカッ。ゴロゴロゴロ。」 |
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「ピュ~。」 |
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「ガタガタガタ。」 |
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私は今、大西洋を航海しています。しかも、戦争中の時期です。 |
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「たいへんだ!!てきの船が接近してくる。」 |
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「バーン、バン、バーン。」 |
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それは、もう、すごいたたかいでした。もし、たいほうのいちが一ミリずれていれば、わたしの命はなかったでしょう。 |
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何?大航海なんてできるわけがないって。ばれたか。ばれるのも当然ですね。小学生の私が、戦争中の海を航海したなんて言ったら、もう大ニュースにな |
りますからね。 |
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けれど、わたしは、本当に、自分の体で、航海のこわさを知りました。この先を読んだあなたは、船員や船長にはなりたくないと思うでしょう。では、海 |
のきょうふを思い知ってください。(心臓の弱い方は、入らないでください。) |
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私は、春休みに、ハウステンボスに行きました。そして、 |
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「三十分スタートです。」 「えっ、二十八分。」 「じゃあもう乗っちゃおう。」 |
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「行ってくるね。」 わたしとお母さんは、お兄ちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんをのこし、とうとう恐怖の入り口に足をふみいれてしまいました。 |
「へえっ。これって、スクリーンのとおりにいすがゆれるんだって。」 |
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「ゆれるって言っても、少しだけでしょ。」 けれど、その先に待っていたのは、わたしの想像をはるかにこえるものでした。 「ブー。」 |
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ブザーの音とともに、劇場内が暗くなりました。もう、あともどりはできません。 それは、今から四百年前のことだったそうです。(あれっ、ぜんぜん |
ゆれない。)二六四人でリーフデ号に乗り、オランダを出発しました。そのころのオランダは、戦争中でした。目指すは日本です。けれど、途中、氷山ばか |
りであぶないので、日本へ行かず、出直すことにしました。そのとき、戦争のてきの国の船と会ってしまったのです。はげしいあらしの中のたいほうの打ち |
合いでした。 そのころ、わたしは・・・(ワー。音もうるさいし、光もすごい。座席もゆれる。)完全にパニック状態でした。(ふう。やっとおさまった |
。) |
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どうやら、たたかいは終わり、勝ったようです。そして、はげしいあらしにあいながらも、どうにか日本の長崎に着いたそうです。そして、最後まで残っ |
ていた人数・・・わずか十数名。 お母さんに後から聞いたら、船よいをした人もいると言っていました。わたしは、船に弱い人は、船よいをしてもおかし |
くないなと思いました。 その後、お兄ちゃんは、なぜか、ガラスの作品展を見たいと言い出しました。(いつもは、全く興味がないのに、どうして?)私 |
は不思議に思いました。(わかった。たぶん、お兄ちゃんは、こわいものに乗りたくないから、できるだけこわくないもので、時間をつぶそうと思ったんだ |
。)実は、お兄ちゃんは、ジェットコースター系が大きらいだったのです。 |
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もし、大航海のゆれと映像、光、音を楽しみたかったら、長崎のハウステンボスの「タイケンカン」というところに行ってください。そして、そのこわさ |
をぞんぶんに味わってください。 |
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