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清書:コレクション アジサイ の広場
けろっぴ あちえ 小6

 今時の少年が集めているものといったら、やはりトレーディングカードが多い。ぼくもそういう少年の一人だが、他にもコレクションしているものがある
。それは、ティッシュだ。  

 ティッシュの中で一番もらいやすいのは、「武富士」のティッシュや「アイフル」のティッシュである。まあまあのデザインだ。「武富士」のティッシュ
も「アイフル」のティッシュも三つ持っているが、三つとも同じデザインだ。ということは、そのデザインで結構成功している、ということだろう。  

 次に、家でよく買っているティッシュには、「CO-OP」の再生ポケットティッシュや、「Silky」がある。やはり買うティッシュの方が鼻のかみ
ぐあいがいい。  

 さらに、めずらしいのでは、「東急スポーツオアシス」のやや大きめのものや、「ひると・いろいろ教室」のティッシュなどがある。
 

 しかし、上には上があるもので、ティッシュにも希少価値のものがある。あさひ銀行の「ミフィー」のティッシュなどはティッシュにまで「ミフィー」が
書いてある。それから「JR東日本」の大宮駅のティッシュ。けれども、一番希少価値のものは、「年賀はがき」のティッシュだ。  

 このようなティッシュは、ティッシュとして使えるだけでなく、使った人に対して、ティッシュを作った会社・政府が、広告を読ませることができる。例
えば列車の中でのひまつぶしに読むとか……。まあ、広告ティッシュをもらった人の二分の一ぐらいは広告を読むと思う。第一、広告ティッシュの広告を読 まなかったら、作った会社は損してしまう。  

 さて、父は五百円玉を集めている。新五百円玉は金色にかがやいているから、メダルのようでかっこいいのかもしれない。特に、使われた事のない新五百
円玉は実にみごとですばらしい。  

 スペインのリアドロのアヒルを始めとした動物のついた陶器の人形を集めているのは母だ。しかし、まだ五つしか集まっていないそうだ。母はアヒルが好
きで、将来アヒルが飼いたいそうだ。だから、アヒルがついているリアドロを好む。リアドロ五つのうち、四つはアヒルがついている。  

 「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」というように、どんなものも集めすぎるとあとでじゃまだ。五百円玉だって、百個も二百個もあったら困ってしまう
。トレーディングカードを千枚も二千枚も持っているとブームが去ったら処分に困ってしまう。  

 集めているもの(コレクション)は、その時人間が、それを集めて得をする、又は楽しいと思っている証拠である。コレクションは、集めている段階では
、それをして得をする、楽しいと思っているが、後では、意味がないと考えることが多い、と僕は考える。  

 コレクションが後々意味の無い事にならない日を待つ。
                                     
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