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小4 |
私はこの話を読んで、一番はじめにあ・の・こ・と・を思い出しました。その「あ・の・こ・と」とは、学校に行くときのことです。 |
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それは、雲ひとつない、天気の日でした。その日は、車で、お母さんが送ってくれました。曲がり角を曲がった、つぎの信号で、ちょうど、信号が赤にな |
ってしまいました。すると、お母さんが、 |
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「急がばまわれ。」 |
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といって、裏道のある左側に曲がりました。 |
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「わーすごい。こんな裏道あったんだ。」 |
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「信号が青だったら、こっちに来ない方がはやいけどね。」 |
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などと話しているとすぐに、裏道の出口にきました。 |
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「あれ?」 |
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わたしは、自分の目をうたがいました。 |
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ななななな、なんと!信号が赤になったとき、たしかに後ろにいたバスに、あののろまのバスに、ぬかされていたのです。 |
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「ガガガーン。」 いっしゅん車の中に沈黙が流れました。たぶん、お母さんも、私と同じように、こんなことになるなんて想像していなかったからだと |
思います。 これは、「急がばまわれ」の反対モードですが、みなさんも、このような経験はたくさんあると思います。 |
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けれども、「急がばまわれ=急いでいる時には、近道をしないで、遠回りをしろ。」ということわざは、やはり、なんでも近道をしてしまう人間にとって |
は、ピッタリのことわざではないでしょうか。 |
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