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走ってにじを勝ち取ろう |
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カモメ |
の |
森 |
の広場
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れもん |
/ |
ふれ |
小4 |
四年生になって、初めて赤組になった私は少し不安になりました。(赤組は私が一年生のころから、勝ったことがないけれど、今年は勝てるのだろうか。 |
)と。一年生のころから三年生まで白組だった私は、一度も負けたことがありません。逆に、(白組は、三連勝してるし、白組四連勝なあんてたぶん、でき |
っこない。)という気持ちもありました。 |
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お母さんを見つけられないうちに、午前の部は終わりました。そのときは、七十点の差で、赤組が・・・・負けていました。でも、私たちは、へっちゃら |
でした。なぜなら、私たちが一番楽しみにして、一番苦労して、一番時間を使い、授業までつぶして、作戦を練ってきた、学年競技の「走ってにじを勝ちと |
ろう!」があるからです。 |
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「走ってにじを勝ちとろう!」というのは、まず、七本のつなを真ん中におきます。グラウンドの両端に赤組と白組のじん地があります。どちらかのじん |
地に四本のつなが、完全にはいったら、勝ちです。早く決着がつけば、二回戦で終わりますが、先に二勝した組が勝ちなので、二回戦以上になる可能性も十 |
分あります。(この競技はスピードが命です。) |
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私たちの作戦は、七本のうちの四本取ればいいのだから、まず大きくクラスを四つにわける、そして、残りの三本は、時間かせぎのために大きく分けた四 |
つのグループの中から数人出す、そのほかのことについては、腰を低くして引くということです。 |
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私の担当は、時間かせぎのつなです。第一回戦目、赤組の勝ち。第二回戦目、引き分けということで、赤組一勝一分け。白組、一敗一分けということで、 |
どちらも二勝していないので、三回戦目が行われることになりました。三回戦目が始まる前、私と同じつなを引く友達が、 |
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「絶対、このつなとれないから、数人こっちのつなを引いて。」 |
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とほかのつなを引く友達が三人もきてくれました。合計で、わたしと同じつなを引く人は、六人になりました。 |
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「ヨオーイ。ドン!」 |
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(あれ、白組が弱くなっている。)一回戦目と二回戦目で、私たちが三人だったからかどうかは分かりませんが、白組の、私が引っ張るつなを引く人が、 |
十人ぐらいだったのが、五人ぐらいにへっていたのです。その上、白組は、とてもつかれているようです。(ヤッター!!)私は、心のなかでさけびました |
。時間かせぎの一本が、取れたのです。これは、大きく赤組の有利になります。でも、まだ赤組の勝ちと決まったわけではありません。素速く移動して、他 |
の大切なつなのお手伝いをしなければいけません。 |
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「パーン。」 |
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ピストルの音が、グラウンドに鳴りひびきました。おそるおそる、赤組のじん地を見てみると・・・。私はこの瞬間を一生わすれないでしょう。私たちが |
一番力を入れてきた競技に勝ったのです! 「赤組、二勝一分け、白組、一分け二敗、ということで、走ってにじを勝ちとろう!赤組の勝ち。」 「ヤッタ |
ー。」 |
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まるで、私が今一番ほしい、イヌを買ってもらえたぐらいうれしかったです。今考えると、私たち赤組は四十一人、白組は四十二人で、赤組は不利だった |
のです。 総合点では負けたけれど、あまりくやしくありませんでした。なぜなら、私は、にじを勝ち取ったからです。 |
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