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清書:ナナフシの運命(清書) アジサイ の広場
有貴 いおし 小5

 僕は,虫がとても好きだ。その中でも特にカブトムシや,クワガタムシが好きだ。つい最近も友達と石ずみの滝のほうに行った。そこはとても自然が多く
、いろいろな鳥や虫がいそうな所だった。  

 そしていざ友達と探しに行った。みんなはりきって探しに行ったが,出だしから最悪。
 

 腐りかけの大木なども有ったけど中はありの住みかだったし,大きな石の下はだんご虫の住みかだったし,かといって木を探してもせみがたくさんいるだ
けだった。そしてみんなあきらめかけていた。というよりあきらめるほかは無かったのだ。そして長い時間をかけて上ってきた道を二十分の一位のスピード で下りていったそしたらさっき腐りかけていた大木が,道をふさいでいた。「行きはよいよい帰りは怖い」とはこの事だ。まさに僕達はなすすべが無くなっ ていた。その時友達の一人が「あっあんな所に道がある!」と急に言った。僕達はその別の道を通って帰る事にした。でもその道は川沿いだったので,びし ょびしょにぬれた。だけどそのあと「帰れただけでも幸運と思わなくちゃ。」と思った。だがそれで虫取りは,終わりではなかった。その後に入り口の近く の自転車を置いている所にきた。そしたらとても珍しいナナフシの子供を見つけた。僕達はびっくりしてナナフシを見るばかりだった。だけど自然が一番だ と思ったので僕のナナフシは、逃がしてあげる事にした。だけど友達はナナフシを逃がさずに「だってめっちゃめずらしいんやもん」と言っていた。そして 森を出た。「幸せー」と言っていたら、どんどん疲れが抜けた気がした。そしてお菓子やさんの方向にふらふらと歩いていった。そしたらお菓子やさんの「 樽五郎」と書いた看板の下に傷ついたすずめがいた。僕の友達がそのすずめに気づかず,虫取り網を振り落ろした。すると網にすずめがかかった。そしてそ のすずめを捕まえて,ナナフシの入っている虫かごに入れた。すると「ピーピーピーちーちーちー」というやかましい声が虫かごから聞こえてきた。そして 虫かごの中を見ると無残にも足が一本しかないナナフシと元気なすずめがいた。ナナフシを見て僕はかわいそうだなと思った。とても自分の事のように痛々 しく感じた。だけどこれはこのナナフシの運命なんだなと思った。  

 人の人生も虫の人生もいつどこで無くなるか分からないし、いつ幸運に恵まれるか分からない。だが僕は,運命を切り開いていこうと思う。
                                                   
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