見えなくても |
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はるる | / | くあ | 中2 |
視覚系は、光を介して物の形を認知する。形は触ってもわかるから、視覚だけが形の担い手ではない。形は物の方にある。すなわち形は物の属性 |
だという。見なくても、触ってみれば、あるていど形がわかる。目がなかったら、物は見えない。その目は脳に連絡している。形を知るには、触覚 |
刺激がいったん脳に入り、それを使って脳があらためて形を構成する。目だって同じである。たとえば、物の大きさがわからない。 |
大きい小さいは見ればわかる。顕微鏡で見たものの大きさは、倍率を知らないかぎりわからない。相似というのは、形は同じだが、絶対的な大き |
さはどうでもいい。それはまさしく、視覚系の性質である。では、なぜ形が同じなら、大きさはどうでもいいのか。それは目の構造を考えればわか |
る。ライオンがネズミの大きさに見えたところで、ライオンはライオンである。 |