清書:世界市民 |
アジサイ | の | 峰 | の広場 |
杉田大岳 | / | うい | 高2 |
戦後直後の日本は、壊滅的な状態の中科学技術を発展させてきた。徹底した省エネルギー化と合理化の中で技術を磨き、公害抑止技術を含めて日 |
本の技術が世界に貢献できる余地は増えた。 |
にも関らず、現在のような日本を形造った原因の一つは、日本の科学技術が発展する要因になった敗戦、その状況である。戦争という計り知れな |
い経験をした当時の人々は、自らの目の前にあることを処理することで精一杯だった。それは当時の状況にあっては当然だろうが、徐々に日本人の |
中で、自国の発展イコール自らの幸せという考えしか浮かばなくなっていった。 |
確かに、自国の発展のための技術革新、それ自体は悪いことではない。しかし、昔と違って外国との関係が密となり、世界という視点で物事を考 |
えなくてはならなくなった現代は、世界全体の発展を考えていくべきである。日本というちっぽけなものから抜け出し、世界という大きな視点を持 |
つことが求められる。脱皮できない蛇は滅びるのみである。 |