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みにくいアヒルの子のように… アジサイの広場
SMILEY(^o^)あるわ小6

 カキは千年の時を越えて、今もなおただで食べられる日本最大の果物。
 

 カキこそは郷愁の果物といえるだろう。カキには甘ガキと渋ガキがある。カキの渋みの本体はタンニンだ。カキの渋は無用な時期に果実が動物に
食べられるのを防ぐ、「適応」的な意味を持っている。  

 おばあちゃんの家にも大きなカキの木がある。おばあちゃんの家のカキは甘ガキで、毎年十月の終わり頃になると真っ赤になった美味しいカキが
食べられる。私はカキが大好きなのである時つい思わず、おばあちゃんにこういった。  

 「おばあちゃ~ん、おばあちゃんの家のさぁ、カキの木ほしいなぁ」
 

 って。するとおばあちゃんは
 

 「あぁ、あのカキの木ねぇ。カキの木はあげられないよ、おばあちゃんの宝物なんだからねぇ。あんたもほしけりゃ、家に植えたらどうね?ほら
、桃栗三年柿八年っていうでしょ。八年なんてすぐさ。すぐ大きなる。すぐにおいしいカキができるよ。」  

 っていってた。ちょっと残念だったが、私はこの質問をしてからふっと思い出した。おばあちゃんからもしカキの木をもらっていたとしても、お
ばあちゃんに進められて私の家にカキの木を植えていたとしても、私の家じゃあんなに大きい木、育てられるわけがない。だって第一、私の家は団 地!大きいカキの木が私の家に入るわけないじゃないの…(笑)。やっと気づいた私。あの時は自分がちょっとなさけなくなってしまったなぁ…。  

 ことわざで
 

 「先んずれば人を制す」
 

 というように、渋ガキが熟すまでのんびり待っていてはカラスに食べられてしまう。でも、ことわざで
 

 「急いては事を仕損じる」 ともいうように、渋ガキがまだ熟さないうちに取って食べると渋い。丁度良いタイミングは、動物たちの食べたい気
持ちと、タネを運んでほしいカキの思いとが一致する時、もっともおいしく熟したカキができ上がるのである。 私もカキのように、若い時期には どんなに渋くても、成長するとすっごく甘くて美味しいカキになりたい。子どもの頃は目立たなくてもいい。そうそうあの、「みにくいアヒルの子 」みたいに。頭が良くなくてもいい。かわいくなくてもいい。だけど、大人になったらカッコ良くて、頭が良くなって、ちゃんと良い仕事について 、結婚相手も見つけて、幸せに暮らして……。そんなふうになりたいなぁ☆★  

 
                                   
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