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「悲劇の少女アンネ=フランク」を読んで……
アジサイの村の広場
SMILEY(^o^)/あるわ小6
ドイツのユダヤ人迫害により、十五歳の「生」を終えたアンネ=フランク……。私はこの本を読んでまず、アンネの勇気と優しさに感動した。友
達がユダヤ人だとばれ、学校の教室から連れていかれる寸前にも友達をかばい、自分もユダヤ人だと誇りをもって言い張ったアンネ。私だったら、
どれだけ大事な大事な親友でも、アンネのように友達をかばうことはできなかっただろう。
アンネは収容所に連れていかれてからも、みんなに食べ物を分け与えたり、泣いている赤ちゃんのために自分の大切な宝物を売りまでして、ミル
クを飲ませてあげたりした。そんなアンネの勇気と優しさがすごいなぁと思う。
アンネはすごく明るい子。だから収容所に連れていかれるときも、アンネには不安なんてどこにもなかった。収容所に連れていかれてからも、明
るくふるまい、同じユダヤ人の人々をはげましたアンネ。しかし、こんなに明るいアンネでもお母さんをなくし、ただお姉ちゃんだけがアンネの心
の支えだったのに、そのお姉ちゃんまでもが天国に行ってしまった……。そのときの悲しみはつらくてつらくて、アンネにはたえられなかったのだ
と思う。だから、アンネもそのあとをおうように天国に行ってしまった。アンネがあと二ヶ月生きていたら、アンネたちユダヤ人は開放されもとの
生活を取り戻すことができたのに……。私はアンネがすごくかわいそうに思う。
もともと、どうして罪もない何百万人のユダヤ人たちが迫害されなくてはならないのだろうか。当時のドイツ共和国の首相、アルドフ=ヒトラー
は子供のころ、ユダヤ人達にいじめられながら育ったため、ユダヤ人をひどく嫌っていた。だからヒトラーはユダヤ人を差別する案をねったのだ。
でも、ユダヤ人の人々はみんな悪いというわけじゃないし、良い人もユダヤ人のなかにはたくさんいたはず。ヒトラーのなかにはユダヤ人は悪い、
というイメージしかなかったのだろうか。私はそのとき、どうしてだれもヒトラーのざんこくな考えに反対しなかったのかがわからない。戦争や争
いごとをおこすのは、確かに人間だ。しかし、それ以上に戦争や争い事を許さない努力ができるのも、私たち人間ではないだろうか。
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