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| | バスをまちがえて… |
| | キジバト | の | 泉 | の広場
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| | くま吉 | / | いにし | 小5 |
バスをまちがえて・・・ |
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あれは土曜日、9歳の誕生日でした。私は、その日スイミングでした。大和田経由に乗るはずでしたが、まちがえてバイパス経由に乗ってしまいま |
| した。そして八王子駅まで行ってしまいました。大和田経由も同じ八王子駅まで行くので、降り場所を間違えたと思って、もと来た道を戻ろうと思 |
| ったけれど、道がわからずウロウロウロ・・・。それで近くにいたおばさんに道を尋ねました。 |
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「あのぅ、社会保険庁はどこですか?」 |
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「アー、社会保険庁ね!ついてらっしゃい。」 |
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そしてついて行くと、場所がちがいます。確かに社会保険庁ですが、ちがいます。私がまちがえていたのです。本当は、“社会保険センター”だ |
| ったのです。 |
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「あの、ここちがいます・・・。」 |
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「そうだねー、プールなんかやってないし・・・。」 |
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そして、もと来た道をもどり、最後の手段で交番へ入りました。何分も、何十分も、おまわりさんが、地図を見て“社会保険センター”をさがし |
| てくれました。そして、1人のおまわりさんが |
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「ここじゃないか?」 |
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そしておまわりさん同士で、少し話し合いをしてから、私をパトカーに乗せてくれました。後部座席に乗っていたので、書類がいっぱいありまし |
| た。おまけにタバコくさいので、早くおりたかったです。 つきました。スイミングがちょうど、おわった時でした。少しするとお母さんが来まし |
| た。センターの人がおまわりさんに連れてこられたことを言うと驚いていました。お父さんとお母さんは、誕生日のケーキやごちそうの買い物に行 |
| っていたので、留守だったのです。 翌日、おまわりさんに感謝の気持ちをこめて、おせんべを持っていきました。おまわりさんは、仕事ですから |
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あんなことがあったので、もう気をつけます。パトカーに乗らないためにも・・・ね・・・。 |
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