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| ちゃんぽん!? |
| ウグイス | の | 泉 | の広場
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| すみすみ | / | あない | 小5 |
「は?これがちゃんぽん?」 |
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1ヶ月ほど前だったか、学校の給食に、長崎ちゃんぽんが出た。 |
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ある日、私は放送委員だったため、給食の時間に流す「お昼の放送」をやっていた。家を出る前から、給食のメニューを見ていたので、給食は「 |
長崎ちゃんぽん」が出るということが解って、ドヨーンとした気持ちだった。なぜなら、前の学校の時に出た「長崎ちゃんぽん」が、お世辞にもお |
いしいとは言えなかったからだ。全ての学校の「長崎ちゃんぽん」がまずいというわけではないが、前の学校での経験があるだけに |
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「おいしいだろうなあ~~~」 |
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という気持ちは、更々なかった。 |
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放送が終わって教室に戻り、自分の机の上に置かれているお皿を見て愕然とした。 |
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「この食べ物は、ちゃんぽんではない。」 |
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まさにその通りだった。私の故郷長崎で食べたちゃんぽんとは、かけ離れた物だった。違うところをひとつ、ふたつあげて見よう。まず決定的に |
違うところは、麺が上げてある。さらに、本場のちゃんぽんは豚骨スープがかかっているのに対し、給食のちゃんぽんは皿うどん(これも長崎の有 |
名な料理)の「あん」のような物がかかっていた。まだまだここでは言い尽くせないほど違うところがあったが、ここではこれでおわりにしておく |
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おそるおそる一口口の中に入れてみた。まるで、ラーメンの麺を揚げた物に、あんかけを乗せただけのような物だった。名前を付けるとしたら、 |
「揚げラーメンあんかけ風」だ。 クラスのほとんどの人が本当のちゃんぽんを食べたことがないため、誰も偽ちゃんぽんについてのことには触れ |
なかった。 |
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「こんなのちゃんぽんじゃない!」 |
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などと叫んでいたのは、私だけだった。(今思うと、少し恥ずかしい) そういえば、私のおじいちゃんが若い頃、おじいちゃんは仕事の関係で |
転勤が多く、転勤した先々で、長崎ちゃんぽんと名乗る店に入ってちゃんぽんを食べてみたが、どこにもおいしい店はなかったという。結局、本場 |
のちゃんぽんが一番なのだろう。 わたしは、いくら給食でも、本当の味を大事にしてほしいと思う。 |
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