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百年以上家具を
イチゴの広場
くみこさく高1
百年以上家具を
 
□ 磯野 久美子
 
 
無垢の木で出来た質の高い、テーブルやデスクや書棚を生活の中に入れてみる
と、人間の意識が変わるのだと言う話がある。日本の二十一世紀を担う若者を
考えたとき、やはりすぐには効果がなくても、このようにジクリジクリとそれ
でいてこころの深くに一自然の声がしみ通っていくような方法がよい。木はそ
の生命を持続していた時間、周りの環境をよくすることはあっても、悪化する
ことは全くない。この木の生き方こそ、二十一世紀と言う環境の世界のために
も是非とも我々人間は学ぶべきであろう。
 
 よく「森林浴」という言葉があるように木や自然には不思議な力があると思
う。森の中や木で統一された部屋にいると、不思議に落ち着いた気分になる。
それは木の生命力が私達に伝わってくるからかも知れない。木の家具がどっし
りして見ばええがよいとかいうことだけではなく、科学では説明出来ない力を
木から受けているという事からも、木は人間にとってなくてはならないものな
のである。
 
 昨年発表された映画「もののけ姫」は人間と自然の対立を描いたものだった
が、あの人間達のように、必要だからと言って自然を我がもののように扱いす
ぎていると、そのうち自然から手痛いしっぺ返しを受けるかも知れない。我々
人間は自然に依存し、自然に生かされていると言っても過言ではないのだから
、どちらにしろ自然が死ぬと言うことは我々の死につながるのだという事を忘
れては成らない。
 
 今環境汚染や生物の絶滅、天然資源の減少などと言う問題が騒がれているが
、このことからも分かるように、人間ほど環境を汚したり、他の生物に危害を
加えている生き物は他に類を見ない。人間は他の動物より頭はよいかも知れな
いが、行ったことに対して責任を持てないようでは本当の意味で賢いとは言え
ない。今では人間の能力は地球というこの星を一つ丸ごと消滅させられるほど
まで発達したが、その能力をマイナスの方向に使うのではなく、これからの平
和な地球のために使いたいものである。「私達の幸福が、他の人々の不幸に支
えられているのであってはならない」という言葉もあるように、自分や人間の
幸せばかりを考えるのではなく、他の人やすべての動物の幸せを考え、最良の
方法を選んで世界の平和に尽くしていかなければならないと思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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