先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
「矛盾」
ウグイスの広場
Folderあすの中3
 そもそも,「矛盾」という言葉はこんな物語から始まった。
 
 「ある所に矛と盾を売りに来た男がいた。彼は言った。この矛は何でも貫く
ことができると、そしてこの盾はどんな矛でも貫くことができないと。そうし
たら誰かが言った。この矛でこの盾を貫いたらどうなるのだと。その男は答え
ることができなかった。」
 
 この世の中には「矛盾」が溢れている。
 
 例えば、「ホームアローン」というアメリカのコメディー映画がとても面白
い。その映画の中で、主人公の子供が泥棒に向かっていろいろな仕掛けをする
。その仕掛けは子供にはできるはずもないようなものだし,泥棒がビルから落
ちたりして、その間に少なくとも五階は死んでいるはずだ。つまり、矛盾して
いることだらけだが、その矛盾があるからこそ、物語が面白くなり、とても楽
しめる。もしそこで、本当に泥棒が死んでいたら笑えないだろう。
 
 話は変わるが、現実の社会でも矛盾はいつも起こっている。最近アメリカで
起こった銃乱射事件はアメリカの銃社会の矛盾を如実に表わしている。アメリ
カというのは十八歳以上なら誰でも銃を買うことができる。その理由はアメリ
カ社会の治安が悪いので、身を守るためである。しかし、現実にこんな残酷な
事件が起こってしまった。もし、銃を簡単に買えない社会になっていれば、治
安は悪くならずにすんで、身を守る銃もいらない健全な社会になっていたはず
だ。しかし、アメリカ社会から銃を取り除くことは容易ではなさそうだ。
 
 「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるの
である。」
 
 「矛盾」そのものが悪いのではなく、時代の進歩や文化の産物をうまく活用
できない人間に問題があるのではないか。
 
 矛盾を受け止めながらも、僕は根底にしっかりと自分の考えや倫理感を持っ
ていたい。
 
 (メールで届いた作文をインターネットのポストから送りました。なね)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ホームページ