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生物界の中で
エンジュの広場
馬のしっぽはり中3
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 生物界の中でクジラやライオンのような大型哺乳類は、自分が生活する上で
適応できるように作られているため、限られた条件下でしか生きていけないし
繁栄できない。これに対してサルの仲間は、、学習する種で環境に対する柔軟
性において進化してきたため、どんな環境にも適応することができる。しかし
、サルよりもヒトの方が顕著である。ヒトの生存や種族維持は、経験に基づい
て集積された知識だけではなく、文化においての経験も自分のものにする。ヒ
トはこうすることによって初めて有能に行動することができる。
 
 ヒトとサルは似ている。ヒトが赤ちゃんの時は手と足合わせて四本でハイハ
イして歩くし、大人になると二本足で歩く(サルは時と場合によるけど…)。ま
た、バナナを食べる時は二本の手を使う。一本でバナナを支えもう一本の手で
皮をむいて食べる。
 
 沢山の箱がある中で、歩いて三歩の所においてある箱の中にサル(花ちゃん)
の好物のバナナが入っているとする。最初花ちゃんはバナナがどの箱の中にあ
るかを探す。そして歩いて三歩の箱の中においてあるのに気づく。これを何回
も続けていると、花ちゃんはどんなに沢山の箱があっても歩いて三歩の箱へ直
行する。それは、花ちゃんはその箱にバナナが入っていると解かっているから
だ。では、同じことを花ちゃんの子供の太郎君にしてみたらどうだろう。無理
である。花ちゃんが解かっていても太郎君には一から仕込まなければ、花ちゃ
んのようにはならない。ここがヒトとサルの大きな違いである。サルは自分で
経験しないと解からないが、ヒトはそのことについての書物があれば、経験し
なくてもその本を読めば解かる。最近の若者(私を含める)は、花ちゃんや太郎
君のように経験して物事を理解することが少なくなってきた。何でも本を読ん
でそこから知識を得ようとしている。参考書を読んでそれを覚えて終わりだ。
しかし、経験して勉強・理解することが無くなったわけではない。理科の実験
は、言葉どうり実際に経験する勉強方法だ。理科に限らず、本や説明だけでは
解からなかったことでも、実験あるいは体験してみて解かったことは誰にだっ
て一つや二つあるはずだ。
 
 本を読んでそこから知識を得ることは大切である。だから、そのことが悪い
と言っているわけではない。しかし、『経験は最良の教師である』という言葉
があるように、実際に経験して知識を得ることもヒトとして大切な要素ではな
いか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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