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きっぱり言おう!!
ウグイスの広場
ホームズなか小5
 日本人は義理人情にからまれて、どんなに明白な拒絶の理由があろうと、相
手に熱心に頼まれたら、それをむげに断るのは、何か気が引けるように思って
しまう。だから、日本人のノーは、決して絶対的な否定ではなく、その一部に
イエスを含み、イエスは、そのなかにノーの要素を含め持っている。じっさい
、そこをなんとかと言う表現の中には、日本人のものの考え方が、実によくあ
らわれている。その考え方とは、すべてが完全ではない、ということだ。見方
を変えるなら、それは「甘え」と思われなくもない。「そこをなんとか」といえ
ば、最後には何かが出てくる、と期待するのであるからだ。そんな人間が、う
ちに来た。
 
 ところで、そんな人間…。と書いたが、それは笑うせぇるすまんだった。ア
ニメ・ドラマの人物(あれは人間なのかぁ――――――!!)ではないが、ホン
トに笑ってた。マルハチ(布団売ってる会社)のセールスマンで、イカにもタ
コにもしつこそうアンドくどそうだった(笑い)。調味料に例えれば、ソースっ
て感じだった。母は、初めから買うつもりはなかったそうだが、僕は、笑うせ
ぇるすまん(あだなにしてしまった)は、
 
 「そこをなんとか」×100(すこしおおげさかな?)
 
 なーんて言いまくってた。そのうち、僕は何だかじれったくなってきた。僕
は外人なのかなぁ…。
 
 また、新聞売りのセールスマンも、母だとすごくねばるのに、父だとすぐか
える。このように、日本人は、ものをはっきり言う事は少ないが、たぶん言わ
れる方にも言う方にもちがいがあるようだ。
 
 次に、僕の友達の間で起こった事件を話そう。僕の友達鈴木君は、わがまま
が多い。そんな鈴木君が、プロ野球選手のカードの、巨人軍の上原(鈴木君は
横浜ファンだけどね)のカードを、福岡君から交換してほしいと言った。だけ
ど、福岡君は断れない。何故なら、日本人には、きっぱりと断れない性質があ
るからだ。鈴木君は、どこかに上原カードをもらえるという期待を抱きながら
 
 「そこをなんとか」
 
 を連発する。でも、最後には福岡君がしめる。
 
 「2枚になったら交換してあげる。」
 
 その言葉で、わがままな鈴木君も、なぜか納得する。このように、やはり日
本人は、きっぱりと断れないのだ。
 
 このように、日本人はきっぱりと断れない。これは、日本人の間では通じ、
相手の気持ちを思いやれる長所をもっている。しかし、「長所は短所」という
ことわざがあるように、それは欠点にもなりうるのだ。このように、日本人に
はきっぱりとは断れないと言う長所があるが、それは、時には短所にもなり、
場合によっては使い分けないといけないと言う事が分かった。また、ものごと
をきっぱりというのが良いと僕は思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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