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物ごころのついた
イチゴの広場
○○○○うい中3
 科学の発展段階は、ある物事に興味を持ちその形態や振る舞い、すなわち現
象的側面に着目する。その段階においては原理的なことを考えなくとも、ある
種の規則性が経験的に見つかる場合もある。しかしそれだけでは記載的な博物
学にすぎなくなってしまう。博識であること自体は決して悪くはないが、より
深く自然を理解しようとする者にとっては物足りないのも、事実である。だか
ら必要なのは、ある事物や現象の形態や振る舞いの奥にひそむ原理を追求する
ことである。
 
 私も現象的側面にとらわれることがよくある。小学生のときに髪をそめてい
る人を見ると、テレビや新聞などの情報が頭の中に先行して、その人を完全に
不良だ。と決め付けてしまっていた。そして中学校に入り、自分と同年代の中
の良い友達が髪をそめだした。だがその友達は授業にもしっかり出ているし、
別段変わった様子もなかった。そのとき私は外見、つまり現象的側面だけにと
らわれており、奥にひそむ原理を見落としていることに初めて気がついた。
 
 奥にひそむ原理を追求することは、難しいことだと思う。なぜなら現代は見
たものが現実だ。という錯覚を起こしやすい社会だからである。だから今、根
本から社会を見直すことが叫ばれている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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