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ランドセルの許容量
アジサイの広場
幸子あさも中2
ある朝、私は家を出て、気の向くままに歩いていった。そして、少年時代に喜
びを味わった、なじみの場所をみまわした。そして、花をくわえたり、トカゲ
をつかまえたりしてみた。しかし、少年時代に味わったような、幸福感にはひ
たれなかった。そして、走っていく汽車を見て、自分も世の中に出たいと思っ
た。
 
 たしかにランドセルに入るものの量は決まっている。新しい宝物を入れる為
には、古い宝物を捨てていかなければいけない。ヒトは、そうして子供のころ
の楽しみを切り捨て、今の楽しみに心をうばわれてゆく。たとえば、リカちゃ
ん人形などがいい例だ。私も持っていた。今思うと、なにがいいのかわかんな
いようなくらい、つまんなそうな遊びである。今やれといわれても、何をすれ
ばいいのか、どうしたら面白くなるのか、わからない。ただ、その当時、おさ
なごころにおもしろかった、という記憶だけはある。
 
 しかし、子供のころなどに、遊びから学んだ事は比較的大切である。例えば
昔だったら、戦いごっこ、ちゃんばらなどが、実戦で役に立ったりするのでは
ないか。(マジですごい昔だ…)剣道など習っていても、かまえなどしている
うちに刺されたり切られたりしてしまうかもしれないし、篭手(字違う?)1
本!!などと思っていても、人間、篭手くらいじゃあ死なないだろうから、反撃
されてしまうかもしれない。
 
 確かに昔の楽しみや関心などを切り捨てる事も大切だが、残していく事も大
切である。楽しみや関心は切り離しても、学んだ事は大切にとっておきたい。
「脱皮できない蛇は滅びる」という言葉があるが、脱皮はもちろん大切だが、
脱皮する前の状態も必要である事を忘れてはならない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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