「量」より「質」 |
イチゴ | の | 滝 | の広場 |
海犬 | / | うせ | 中3 |
トンボやその環境を見るだけで、トンボたちの魅力すべて知り尽くせない。 |
やはり、トンボと直接的な関わりとして採集がいいと考えられる。トンボは、 |
ある年齢の子供たちにって、「かけがえのない美」なのである。「美しいもの |
」を自分の物にしたいということは、最も人間らしい欲望といえるが、人間ら |
しい採集を禁止するということは、楽しいはずの身近な自然を逆に、つまらな |
い退屈なものと感じさせてしまう。今の子供たちが虫採りをやると、やたら数 |
ばかり競う傾向があるから、大勢の子供たちが、トンボを採れるような環境が |
大切だ。 |
私は、小さい時から、兄といっしょに公園や山などに行っては、いろいろと |
探検していた。そのため、いつも傷だらけで真っ黒に焼け、ジャングルにいる |
タ-ザンのようにそこらじゅう走り回っていた。 |
やはり自然にいけば昆虫採集が一番楽しい。初めは、片っ端からそこら中の |
セミやチョウチョなどを網でとっては虫かごに入れて、私は満足していた。時 |
には、虫かごにあふれんばかりにたくさんの昆虫がが入っているときもがあっ |
たが、そこら中の昆虫を採っていくたびに「ほんの数日には、せっかく採って |
きた昆虫はすぐ死んでしまう」そして「セミといってもにもいろいろと種類が |
ある」と考え分った。(セミ以外でもたくさんの昆虫に対して思ったこと) |
それから私は、「量ではなく質」で昆虫を採りはじめた。同じ物をたくさん |
集めたってあまりつまらない。それより、いろいろな種類を集めて違うものと |
比べてみたり、図鑑などを見て探す方が断然一つの昆虫に対して「大切にしよ |
う」とか、「こいつに名前付けよう」などと、とても愛着が湧く。 |
今の子供(大人もそうだが)、動物を虐待したり、昆虫に対してたくさんの量 |
を捕まえることで満足してしまうのは、自然と長く接していないからだろう。 |
ちょうど、初めて昆虫採りにいった私のような状態なのである。誰でも初めは |
自然に対して量を求めてしまう。しかし、自然といつも付き合っていくうちに |
、今の子供達も「質」を求めていくだろう。けれど今の環境では、私達人間が気 |
軽に自然と一緒に遊べなくなっている。 |
自然というのは、どんどん人間の心を優しくし高度な考えの方向に導いてく |
れる。そういう自然を私たちはま守っていかなくては行けない。 |