デジタル的人間とアナログ的人間 |
アジサイ | の | 滝 | の広場 |
りさ | / | あいす | 中3 |
時計には文字盤がアナログ式のものと、デジタル式のものとがある。デジタ |
ル式のものはより正確な情報をドライかつ明確にあらわすことに優れており、 |
アナログ式のものは全体の傾向や位置づけを表すことに優れている。また、近 |
年デジタル式時計とアナログ式時計はそれぞれ著しく発達してきている。 |
このデジタル式とアナログ式は人間に置き換えて考えることができる。人間 |
にはデジタル的、いわゆる細かいところを詳しく調べるような人と、全体の内 |
容を大まかに把握するようなアナログ的人間に分けることができる。しかし、 |
世界中の人々がデジタル的ばかりでも困るし、アナログ的ばかりでも困る。デ |
ジタル的人間とアナログ的人間がうまくバランスをとることがもっとも重要な |
ことなのだ。 |
では、デジタル的人間になるためにはどうすればよいのだろうか。細かい所 |
まで気を回すということが必要であろう。これは性格にもよるが、何かを調査 |
するとき、広く薄くとらえる人と、一部分だけでも細かく詳しく調べる人とが |
いるだろう。デジタル的は一部分でも細かく詳しく調べる人のことといえる。 |
日本の歴史は旧石器時代からはじまり現代まで、非常に長い。これを全部詳し |
く覚えるのは私のような社会の嫌いな人間にとっては気の遠くなる話だ。たと |
え、社会が得意な人であっても、この長い歴史を隅々まで把握し覚えることは |
不可能であろう。不可能と分かったならば、選択肢は2つ。先ほど述べたよう |
にデジタル式に覚えるか、アナログ式に覚えるかである。私は、テストに範囲 |
があればデジタル式に、範囲が無く全体からでる場合にはアナログ式に覚える |
ことにしている。デジタル式と、アナログ式どちらが良いかは甲乙つけがたい |
。 |
では、アナログ式な人間になるためにはどうすればよいか。細かいことにと |
らわれないようにすることが一番である。また、自然に接するということも必 |
要である。小さい頃から自然に接しずに、勉強ばかりしていると心が貧しくな |
ってしまい、ものをみる視点がマルかバツに限られてしまう。現代の、子供は |
こうなりつつある。もっと、ありのままをみつめられるようにならなくてはい |
けない。環境が変わったということが理由としてあげられるが、子供は子供ら |
しく遊びまわっていてほしいものだ。 |
確かに、一人の人間だけでデジタル的な面とアナログ的な面のバランスを保 |
つことも必要である。しかし、一人だけで、アナログ的な面とデジタル的な面 |
とをバランスよく保ってしまっては、個性がなくなってしまう。社会全体でバ |
ランスを保つことが大切なのである。時計には、デジタル式のものと、アナロ |
グ式のものとがある。人間も同じだ。2つに分けることができるからこそ、個 |
性を楽しみ、またバランスを保つために努力をすることができるのである。 |