信頼 |
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怜 | / | あもい | 中2 |
「信頼」と、いう言葉を辞書で引いてみると、相手方を信用して疑う気持ちな |
く任せきりにすること、とある。私は1ヶ月位前までは信頼できる友だちがい |
た。しかし、付き合えば付き合う程相手の事がよくわかってきた、と同時に知 |
りたくないことまで知ってしまった。それは、『ウソ』。周りの友だちから、 |
よく話をきいてみると話 |
の内容が全く違う。第1のウソの発見から私はちょっと敏感になった。今ま |
でと同じように、のんきに聞いていたら又騙されてしまう、と思うと落ち着け |
ない。 |
ついに、私は我慢できなくなった。その人に対する怒りは、もう限界だった |
。そこで私にとって絶好のチャンスが、訪れてきた。私はそれを利用して別れ |
た。しかし、その人は悪くなるばかりだった。他の友だちに、私がその人との |
距離をおいた理由を伝えてもらうよう頼んだ。だが、効き目はなかった。別れ |
た理由を聞けば、少しは改善してくれると思った。しかし、その人が理由を聞 |
いた時の発言は「ふ〜ん、あっそ!」だったという。信じられなかった。なぜ |
ならば、理由を聞いて改善してくれることを望んでいたからだ。 |
私達は同じ部活に所属している。別れて2週間後の日曜日に大会があった。私 |
は積極的に話し掛けた。最初は、遠慮していた感じだったが、時間がたつにつ |
れて以前のようにフレンドリ-になれた。しかし、翌日学校では、私から離れ |
たところにいた。せっかく、いろんな話ができたのに…と思うと残念で仕方が |
なかった。 |
誰でもウソはつく。ウソをついたことのない人はいないと思う。場合に応じ |
ていろいろなウソをつく。大した事でない時についた小ウソがばれぬようにす |
るためにつく中ウソ。その中ウソを隠すために大ウソをつく。この関係は限り |
無く続く。私には、この大ウソばかりが積み重ねられたような気がする。 |