| よーく見つめると |
| イチゴ | の | 泉 | の広場 |
| ホームズ | / | なか | 小5 |
| 科学的態度への始まりは、ものを良く見ることである。よく見ることが出来 |
| ると、「はてな?」「変だな。」と疑問が起こってくる。自然界に実際にある |
| もの、実際のにある現象は、そう単純には判断できないため、常識に左右され |
| ず、自分の目を見開いてしっかりと見ることが大切なのである。そして、一番 |
| 肝心なのは、そこで考えただけ終わらせるかどうかということにある。そのと |
| き、「どうしてだろう。」と考え、自分の持っている知識で説明がつかないと |
| きには、実験や調査をしてみることが大切である。実験といっても、ほんの小 |
| さな実験で良いのだ。つまり科学的態度とは、疑問を実験や調査によって解決 |
| していこうとする態度の事であり、人間たちの誰もが持っておきたい生活態度 |
| なのである。 |
| 夏休みに、歯磨きカードというものが出た。それは、夏の海をテーマに表し |
| たもので、カニ、イルカ、貝などがあった。その中のカニを、みんながみんな |
| 赤に塗っていた。僕の紫色に塗ったカニを見ると、 |
| 「え〜、変な色!!」 |
| とかなんだの言っている人がいた。いいさいいさ。どうせ間違っているのは |
| みんなの方なんだから。みんなは、海の岩場のすきまに隠れているカニを見た |
| ことがないんだろうか。最近季節になってきたなべの中に入っている、だし用 |
| のサワガニしか見たことがないんだろうか。自分の目で、生きている紫色のカ |
| ニを見たことがないんだろうか。僕は、 |
| 「やっぱり海のカニの色は紫でなきゃ!」 |
| とみんなに言いふらして歩いた。みんなからは、反論が返ってくるばかり。 |
| みんなが、いかに常識に引っ張られているか、いかにものを見ていないかがよ |
| ぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜くわかった。 |
| 僕の愛読する、シャーロック=ホームズシリーズで、ホームズも、常識に左 |
| 右されないようにして、ものをよーく見ている。というか、常識を知らない。 |
| 天動説と地動説の事すら知らない。もしかすると、ものを良く見るためには、 |
| 常識がない方が良いのかもしれない。(笑)古びた帽子からも、持ち主の人相 |
| などを当ててしまう。見るところが違う。また、実験をするが、推理に役立た |
| せるために、分からないことを実験で解明するということもある。 |
| 「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、見るということは、 |
| とても重要なことである。常識に左右されず、自分の目でよく見るということ |
| は、とても重要なことであるということが分かった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こ |
| こに、落とし物のぞうきんがある。「さぁてと・・・」 |
| と僕は、ホームズのようにしてみようと思い、ぞうきんを穴の空くほど見つ |
| めた。ぞうきんには穴が空いていた。 |