勝つことの喜び |
イチゴ | の | 谷 | の広場 |
哲也 | / | くさ | 中2 |
私たちは、実際に手を上げた経験があって、それと「手を上げる」という言 |
葉とが結びついて、以前に手を上げたときの脳機能が無意識のうちにはたらい |
て、ひとりでに手が上がる。しかし、意志さえ強ければ何でもできるというわ |
けではない。卓球の試合で、試合前にみんなは「今日はベスト4には入ろう! |
」と口々に夢のようなことをを言っていた。そうしたら、不思議と、市でベス |
ト4に入ってしまった。 |
確かに勇気づけるような言葉も大切だ。つい最近バレーボールの大会があっ |
たが、男子は世界ランキング2、3位のアメリカかブラジルに負けはしたもの |
の、1セットは取ったり、また、3年間くらい負け続けてきた中国にストレー |
ト勝ちしたりと、たくさんのドラマを生んでくれたと思う。この結果の裏側に |
は、選手一人一人の「絶対に勝つぞ!」という言葉や「がんばろう」「できる |
できる」などの勇気づける言葉のやりとりがあったのだろう。これがもし、「 |
負けたらどうしよう」や「相手のほうが強そうだ」など弱音を吐いていたら、 |
勝てる試合も落としてしまうだろう。 |
しかし経験も大切だ。男子バレーボールでは、結果はあまり好ましいもので |
はなかったが、数々のドラマを作ってくれた。その裏側には、もう一つ、日頃 |
の練習、経験があったのだろう。テレビで選手の練習の様子を見たのだが、本 |
当に過酷なものだった。身長205センチの斉藤は厳しい練習の後、コーチに |
怒鳴られ、その後、成功するまで練習させられたらしい。この経験が斉藤の大 |
活躍を生んだのだろう。言葉だけが先行しても、実際の経験がないと、言葉だ |
けが空回りしてしまう。 |
確かに、何事もしないもの者だけが失敗もしない。逆に言うと、何かをした |
者が成功する、勇気づけるような言葉、経験がある者が成功する。しかし、一 |
番大切なのは、よい結果を得るということだ。バレーボールでも成功させてく |
れるような選手が多く集まっていたのだが、負けてしまい涙を飲んだ。私も試 |
合ではよい結果を得たい。 |