競争 |
アジサイ | の | 空 | の広場 |
風間 | / | こと | 大2 |
動物の世界では優劣の順位を明らかにすることが弱者を攻撃から守ることに |
つながる。これは優劣の順位がはっきりしないと順位確認のための闘争が発生 |
するからだ。順位が確定すれば闘争は発生しない。同じように考えれば子供の |
いじめも減少するように思える。現在の学校では受験競争という競争が与えら |
れているが人間の場合、競争の科目が一つではけない。一つしか種目がないと |
ビリの子は永遠にビリである。様々な種目があって数学ができても球技は苦手 |
、英語は苦手でも短距離競走は一番、というように複合的な組み合わせで競争 |
できるようにすれば子供は自分が勝てる種目を選んで自分の優越感を満たすこ |
とができる。そして、それは個性の開花につながる。 |
私が通っていた高校はいじめがなかった。あったとしても数人の友達の間の |
喧嘩ぐらいだろう。進学校だったから受験競争は厳しかったのを覚えている。 |
私は数学が非常に得意だったので学年の上位をキープすることができた。今に |
なって分かったのだが、それが優越感のつながり他の苦手な科目も水準以上の |
成績を取ることが出来た。私の友人は成績は良くなかったが根っからの柔道人 |
間のため柔道が非常に強かった。もちろん黒帯で有力私立高校の選手と互角の |
試合ができた。他にも野球が上手な人、絵がうまい人、ハンサムは人、かわい |
い人、、たくさんの人がいた。みんな強い個性を持っていてみんな自分に自信 |
を持っていた。競争は自分だけの個性を生み出すことができる。 |
最近は以前よりも競争の場が増えてきたと思う。大学検定試験の登場により |
将来の選択肢にも実に広がってきた。また資格ブームと呼ばれる今日のように |
様々な資格が存在している。インテリア・コーディネーター、秘書検定、漢字 |
検定、珍しいものでは潜水士という資格もある。どんな分野にも競争が存在す |
る今日の社会では自分の個性が最大の武器となる。 |
日本の社会的特質は競争を好まない傾向がある。もともと島国という理由も |
あるが世界が一つになり国際社会となった今日では競争は回避できない状態に |
なった。競争は勝つ人がいれば、その下で負ける人もいる。そんな冷たい競争 |
なんてやだ、と言う人がいる。だが負けたからこそ次ぎは勝とう、という気持 |
ちが生まれるのではないか。今の日本の教育は一度、負けたら終わり、という |
傾向があり『いまにみておれ』という感情を生み出さない。競争は他人との競 |
争でもあるが自分との競争でもある。自分の勝手こそ相手に勝つことが出来る |
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