| チョウチンアンコウの飼育 |
| イチゴ | の | 泉 | の広場 |
| 高橋 | / | あたゆ | 小5 |
| 鎌倉の海岸の波打ち際で、1匹のチョウチンアンコウが、拾われた。そのチ |
| ョウチンアンコウは、段ボール箱に入れられて、八キロ離れた江ノ島水族館に |
| 運ばれ、海水に戻したところ、元気を取り戻し、八日間生きた。わが国での、 |
| そして、たぶん世界でのチョウチンアンコウの最長生存記録である。 |
| ずっとさかのぼって、イタリアのナポリ水族館では、一八九九年に生きたダ |
| ルマザメの発光がガラス越しに観察されている。 |
| ところがそのことごとくがまだ水族館では飼えないでいる。正直いって前途 |
| 遼遠である。 |
| 水温も、比重も、水質も、明るさも、自在に調節できるようになった現在の |
| 水族館で、未解決の課題として挑戦するのにふさわしい相手であろう。 |
| 私もぜひ水族館で深海魚(発光する深海魚)を見てみたい。 |
| 家でも熱帯魚を飼っていて、グッピーという魚がいる。グッピーは前からい |
| るけどすぐ死んでしまう。けれど、きっとグッピーも自然に返せば、きっと長 |
| 生きすると思う。ことわざの「やはり野におけ蓮華草」である。 |
| これからもっと技術は進み、水族館で深海魚が飼えるようになってほしいと |
| 思っている。 |