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 競争の教育から、独立の教育へ(予告編) Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
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競争の教育から、独立の教育へ(予告編) as/1249.html
森川林 2011/04/29 22:15 


(港南台教室から見たケヤキの向こうに昇る朝日)

 これまで、未来の教育の四つの大きな流れとして、「受験の教育から、実力の教育へ」「学校の教育から、家庭の教育へ」「点数の教育から、文化の教育へ」と書いてきました。

 次回は、そのしめくくりの、「競争の教育から、独立の教育へ」を書く予定です。今日は、その予告編を。

====予告編ここから====

 これまでの社会は、限られたイスを奪い合う、イス取りゲームのような社会でした。

 しかし、今、日本は、この過去の社会から決別し、新しい社会に移行する一歩手前にいます。その社会の名前は、創造産業社会です。(「日本の新しい産業(その1)」

 その新しい社会では、人は、既に用意されているイスを取り合うのではなく、それぞれが新しく自分のイスを作り出します。

 教育は、これまで子供たちの勉強の意欲をかきたてる手段として競争を活用してきました。しかし、競争があたかも万能であるかのように思われてきたのは、私たちの生きている社会がイス取りゲーム社会だったからなのです。(つづく)

====予告編(ここまで)====



 今日は、連休の初日ということで、いろいろ考え事をしていました。



 そこで、ひとつ新しく気づいたことは、インターネットのロングテール性が今変わりつつあるということです。

 インターネットは、これまでロングテールと言われきました。しかし、新しく登場しつつあるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、ショートテールです。そのかわり、SNSはロングトランク(ダックスフントみたいなやつね)で、その長い胴の中で、ソーシャル(社会的な交流)が飛び交っています。

 これまでのロングテールに対応した商品の売り方は、ばらばらの個人の検索者の関心に対応していると思わせられる商品を、営業力で一回売っておしまいという形でした。

 一方、ロングトランクに対応した商品の売り方は、つながりのある個人の属性に対応した商品を提案し、いったんそれが少数の人に受け入れられると、ソーシャルなつながりの中で紹介が広がり、ロングトランクのほかの部分にも売れるようになるという形です。だから、営業力よりも商品力が大事になり、更に、その商品を使った人がコミュニティに参加できるようなSNS性が必要になるのではないかと思いました。



 もうひとつわかったことは、リレーショナル・データベース(RDB)の限界ということです。これは、もう既にいろいろなところで言われていますが、今後、社会のあらゆる場面でコンテンツの量が増えるにしたがい、情報は1台の高機能のサーバーに蓄積され、高度なリレーショナルで関連づけられて利用されるという形から、多数のクラウドの中に分散し、その大量の情報をキーとバリューの関連で処理するという形になっていくようです。(キー・バリュー・ストア(KVS))

 言葉の森も、現在、自社サーバーに蓄積した作文や課題やヒントや講評のコンテンツを、MySQLというリレーショナルなウェブデータベースでコントロールしていますが、この仕組みを今後大きく変える必要があると感じました。



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