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公立中高一貫入試、高校推薦入試、大学AO入試推薦入試で書く作文、小論文のコツ(その2) as/1319.html
森川林 2011/07/27 17:53 
修 削


 前回は、志望校の過去問を見て、傾向に合わせた課題を10種類作って実際に作文を書いてみる、という説明をしました。

 今回は、その書き方の説明です。

■2、書き方は大きく四つぐらいのブロックに分けて

 ほとんどの人は、あらかじめ構成を考えて文章を書くような書き方に慣れていません。課題を見て、とりあえず書き始め、書きながら考え、考えながら書きという形で最後まで書き上げます。こういう書き方でももちろん上手に書くことはできますが、文章に出来不出来の差が出てきます。

 そこで、あらかじめ大きな構成を考えて書くようにします。その構成の仕方は、次のように考えていくといいでしょう。

▼(1)まず導入部

 「今の世の中でこういう問題がある」などという形で、問題提起をしたり、意見を書いたりしていきます。この導入部の意見がシンプルに絞られていればいるほど、あとの展開がしやすくなります。逆に、最初の段落の意見があいまいだと、途中でどう進めていいかわからなくなることがあります。

 よく、独自の意見を書くことを要求する問題がありますが、独自の意見などは、大人でも滅多に書けるものではありません。意見は、最初に思いついた平凡な単純なものでかまいません。独自性は、意見ではなく、実例や表現の部分で出していきます。

▼(2)次に展開部1

 展開部とは、実例、理由、方法、原因、対策などを展開していく部分です。「その原因は第一にこういうことが考えられる。例えば……」と書いていきます。「例えば」の部分で文章をふくらませていきます。

▼(3)次に展開部2

 「第二の原因として、このようなことも考えられる。すなわち……」というように、展開部分を複数書いて構成を立体的にしていきます。

 構成を立体的にするとは、第一の話と第二の話をできるだけ異なるアプローチで書いていくということです。第一の話を人間的なところで書いたら、第二の話は社会的なところで書くというような書き方です。

 高校生は、よく自分の問題として哲学的、人間的に考える傾向があるので、それとともに社会的、経済的に考える練習をしておくといいと思います。

▼(4)最後の結論部

 最後の結論は、最初の意見に対応させます。「だから、こういうことだ」という結論を書きますが、できるだけ、自分の意見と反対の考えにも言及しながら書いていきます。字数を増やす場合は、この場合も「例えば」と具体的な説明を入れるようにします。

 文章の結びは、最も印象に残るところですので、最後の5行に切れ味のいい表現をできるだけ盛り込むようにします。


 このような書き方で、時間を測りながら目標の字数まで書いていきます。時間はオーバーしてもかまいませんが、自分がどれぐらいの速さで書けるのかを測定しておきます。


 こういう書き方をするとパターンが似てくるので、作文の内容も同じようになるかというと、そういうことは全然ありません。なぜなら、中身として盛り込む実例や表現は、人によってさまざまだからです。

 しかし、構成のしっかりした作文が増えると、採点する側は大変です。みんな、ある程度まで上手に書けるようになるからです。

 採点する側の負担を減らすためには、自動採点ソフトを使うのがいちばんです。人間が、ある文章を読んで、漠然とよく書けていると思う文章は、語彙が豊富でバランスのとれています。逆に、同じぐらいの字数が書いてあっても物足りない感じが残る文章は、語彙の種類が少なくバランスがとれていません。しかし、その語彙の多様性というのは、ほんのわずかな差なので、人間では正確には読み取れません。

 しかし、こういう採点が可能であるためには、作文試験をパソコンで入力することが必要になるので、今の時点ではまだ難しい面があると思います。

 話は変わりますが、言葉の森が開発した自動採点ソフトは、既に何年間も、実際の作文の採点に使われています。それは、言葉の森の小学5年生以上の生徒は、パソコンで作文を書いている人が多いからです。

(つづく)



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