ログイン ログアウト 登録
 新しい教育とは、新しい人間の見方の発見(その1) Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 2253番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/4/8
新しい教育とは、新しい人間の見方の発見(その1) as/2253.html
森川林 2014/11/06 20:49 


 ニュートンは、世界を、力学という見方で見ました。それは、力学からの世界の発見でした。
 発見は、見方を変えるだけで、それ自体は何も変えません。しかし、その発見がそのあとに続く世界の改造にさまざまにつながっていったのです。

 今、世界は大きな曲がり角に来ていると多くの人が感じています。これまでのやり方の延長では、いずれうまく行かなくなると誰もが思い始めているのです。
 では、その曲がり角とは何かということは、世界をどう見るかという発見の仕方と結びついています。

 その一つは、環境の面から世界を見るという見方です。
 今の社会の延長では、環境破壊の進展を止められないとすれば、その解決策は、画期的な省エネ省資源技術の開発と、環境を優先する経済の仕組み作りです。
 経済の仕組み作りについては、例えば二酸化炭素の排出権取引は、そもそも二酸化炭素が温暖化に結びついていたかどうかに疑問が出され、これまでの試みは単なる経済的策略のように思われるようになってきました。
 しかし、環境の保護や自然の再生という経済的な需給関係に任せていては解決のつかない問題を、国と国との条約で経済の仕組みに組み込むという発想は、これからますます必要になってきます。

 未来の世界は、自由貿易によって動く金額だけでなく、この国際的に決められた尺度によって動く金額が、経済の大きな範囲を占めるようになるでしょう。
 そして、この理念をもとにした枠組みは、環境保護にとどまらず、人間の自由や幸福や向上のようなところまで指標化する形で発展していくでしょう。
 例えば、ブータンという国で、国民の満足度が高いとすれば、それは輸出品と同じように他国に売ることのできる経済的資産になります。これからは、その国の民度の高さも、それ自体が大きな経済的資産になってくるのです。

 世界の曲がり角に対するもう一つの見方は、今の世界の停滞を新しい需要の不在から見る見方です。
 現在では、生活の必需品に関しては、世界全体の供給力は、世界の需要力を上回っています。問題は、その供給力の余剰がほかのところに向かわずに、需要力の範囲に抑制されていることです。いわゆる豊作貧乏と同じようなことが、世界全体で起こっているのです。
 この解決策は、新しい需要を創造することです。しかし、それは穴を掘ってまた埋めるというような需要ではなく、人間の生活にとって価値のある需要でなければなりません。
 そう考えると、これからの新しい需要は、文化的な需要です。これからは、文化的需要を大衆的に生み出す力を持っている国が、大きな経済的可能性を持つようになるのです。

 さて、世界の新しい見方とともに今後求められてくるのは、人間というものの新しい見方です。
 これからの教育の方向を考える場合、人間をどう見るかということが重要になってきます。(つづく)



コメント欄

コメントフォーム
新しい教育とは、新しい人間の見方の発見(その1) 森川林 20141106 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
けこさし (スパム投稿を防ぐために五十音表の「けこさし」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
国語力、読解力 森川林
読検の解答は個別れんらくでお送りください。 12/29
記事 4331番
国語力、読解力 すみひな
本日の読解検定を受け忘れてしまいました。回答をどちらに送れば 12/27
記事 4331番
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
ニュースメディ 森川林
 作文検定を取り上げていた。 https://voix.j 4/6
森川林日記
毎日新聞が 森川林
毎日新聞が、作文検定のリリースを取り上げていた。 http 4/6
森川林日記
今日の四行詩 森川林
遠くの空は、 どこまでも青い。 明日を考えながら、 歩 4/3
森川林日記
中川昭一さんの 森川林
すべて明らかになったということだ。 https://www 4/1
森川林日記
知識偏重の教育 森川林
知識偏重の教育から思考力重視の教育へ――AIと独自アルゴリズ 3/31
森川林日記
Re: 2月分 森川林
2月分の問1と2は合っているので、どの月のどの問題のどこがわ 3/27
国語読解掲示板
ChatGPT 森川林
ChatGPT、最近頭が悪くなったみたい。  最近、 3/25
森川林日記
2026年3月 森川林
●低学年、中学年は勉強よりも読書と対話。  小学校 3/23
森の掲示板
そういう未来が 森川林
 自分には、そういう未来が見える。 >  子犬がいつも 3/14
森川林日記
子犬がいつも楽 森川林
 子犬がいつも楽しく走り回るように、  人間も、生まれてか 3/14
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン