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 国語力は、受験だけでなく社会に出てから役に立つ(再掲) Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
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国語力は、受験だけでなく社会に出てから役に立つ(再掲) as/2709.html
森川林 2016/10/09 21:25 


 国語の勉強の仕方について、質問が多かったので、言葉の森新聞の記事から参考になる話を再掲します。

 受験の主要科目は、国、数、英です。
 この中で、最も差がつきにくいのが国語です。というのは、国語は全くできない人でもそこそこの点数を取ることができる代わりに、よくできるからと言って満点を取ることは難しい科目だからです。

 これに対して、数学と英語は、勉強力の差がはっきり出ます。特に、数学は大きい問題ができるかできないかで全体の点数が大きく変わってきます。だから、受験を左右するのは、数学と英語なのです。

 では、なぜ数学と英語は、勉強力の差が出るのでしょう。それは、問題作成に人工的な要素が盛り込めるので、さまざまなレベルの難しい問題を作れるからです。

 だから、学習塾も予備校も、数学と英語に力を入れています。そして、国語には力を入れていません。
 国語は差がつきにくいから力を入れないということもありますが、それ以上に、勉強をさせてても力がつかないから、塾でも予備校でも力を入れられないのです。

 もちろん、受験指導をするという建前上、塾や予備校は一応国語も教えるようにはなっています。しかし、国語は教えても力がほとんどつかないとわかっているので、問題集をやらせて解説を詳しくするような勉強しかしていません。
 国語力をつけるとうたっているところも、せいぜい解き方のコツを教える程度の指導です。解き方のコツがわかると、確かにある程度の点数は上がります。しかし、それは国語力がついたのではありません。

 国語力は、実は国語のテストではあまり測ることができません。
 本当の国語力は○×式のテストではなく、文章を読み、それをもとに文章を書かせることでわかるからです。
 だから、今後、このような国語の試験が増えてくると思います。

 本当の国語力は、受験のときにも役立ちますが、それ以上に社会に出てからも役に立ちます。
 数学や英語の場合は、社会に出てからはあまり使わない人もいます。逆に、仕事などで使う場合は、学生時代さぼっていた人でもがんばれば比較的短期間で身につけることができます。
 これに対して国語力は、社会に出るといやがうえにも使わざるをえなくなります。

 文章を読むことでも、書くことでも、話し合いをすることでも、考えることでも、すべて広義の国語力が必要です。
 しかも、こういう国語力は、必要になったからといって短期間では身につけることができないのです。

 だから、子供時代の国語の勉強は、国語の成績を上げるということももちろん大事ですが、それよりももっと大事なのは、読む力、書く力、考える力をつけるといことを考えていくといいのです。
 そういう国語力は、問題集を解くような勉強法では、決して身につきません。
 実際に文章を読み、考え、文章書くことによって身につくのです。



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コメント欄

森川林 2016年10月9日 21時32分 1 
 国語は点数の上では、できる人とできない人との差があまりつかない勉強です。
 しかし、受験に有利かどうかだけでなく、将来の自分にとっての意味を考えて勉強をしていくべきです。
 そのためには、まず読む力をつけることを第一に考えて本を読んでいくことです。
 国語の点数を上げるのは、受験の直前になってからでも間に合うのです。


namura 2016年10月10日 5時7分 10 
社会に出て、メール一つ書くにも国語力が見え隠れしますね。

jun 2016年10月10日 14時41分 2 
国語力は、問題集を解くような勉強法では、決して身かないからこそ、日々の生活の中で意識して取り組む必要があるのですね。

kira 2016年10月10日 19時8分 52 
 国語の成績は、塾任せではあがらないと思います。

sizuku 2016年10月11日 22時12分 51 
確かに国語は点数を上げるのは難しい、学生のころから実感していました。数学など他の教科と実力をつけるアプローチが全然違うのですね。
出来れば受験までまだまだという時期に国語の問題集などやらず、たっぷり本を読み書く力をつけておきたいものです。

mae 2016年10月25日 23時38分 9 
学生時代、「読む」「考える」分野は自信がありましたが、実は「書く」というのは苦手分野でした(それなのに作文講師(笑))。
受験に小論文が必要になって、最初は苦戦しましたが、何回か書くうちに求められている文章がどういうものかわかってきてからは、全く苦ではなくなりました。
「書く」ことも慣れです。書き慣れているか、そうでないかということが、文章を書くときのハードルの高低差になるのだと思います。

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