ログイン ログアウト 登録
 2020年度大学入試改革に対応する記述力、文章力 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3005番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/2/16
2020年度大学入試改革に対応する記述力、文章力 as/3005.html
森川林 2017/08/21 07:45 


 2020年度の入試改革に、今の小学生の子供たちは、どのように準備したらいいのでしょうか。

 これからの入試で評価の中心となるものは、主に記述力です。
 また、自分の考えをひとまとまりの文章として書き表すことのできる作文力小論文力も重要になってきます。
 ひとことで言うと、記述力、文章力がこれから重要になってくるのです。

 これまでの入学試験は、多数の受験生を短期間で採点するために選択式の問題が中心になっていました。
 選択式の問題の多くは、考える問題ではなく知識を再現する問題です。
 ですから、選択式の入試問題に対応する形で、学校や塾でも知識の詰め込み型の勉強が多かったのです。

 しかし、これからは受験生の学力の評価に、もっと長い時間をかけられるようになります。
 東大や京大で新たに導入された特色入試や推薦入試では、高校3年生の秋ごろから評価が開始されます。
 これからは、その生徒の関心や実力を、長い時間かけてじっくり見るという形の入試に変わっていくのです。

 現在でも既に、国公立大学の入試問題はほとんどが記述式です。
 記述力、小論文力に対する力をつけることが、これからの小学生の勉強の方向です。

 では、この記述力文章力をつけるためには。どうしたらいいのでしょうか。

 第一に、最も基本となる「書く力」は、実際に文章を書くことによって育ちます。
  書く力をつけるためには、単に文章の書き方がわかればよいというのではなく、何度も書くことによって、手と目と頭脳が自然に連動していくようにする必要があるのです。

 この文章を書き慣れることが、小学生の最も基本となる勉強になります。
 ところが、小学校低学年のころは文章を書く練習をさせることができても、中学年、高学年と高学年が上がってくるにつれて家庭で、子供に文章を書かせる練習をすることはだんだん難しくなってきます。
 ここを工夫していく必要があります。

 記述力をつけるために、第二に重要なことは、考える力のもとになる家族との対話の時間を充実させていくことです。

 子供の思考力は、主に対話と読書によって育ちます。
 ところが、読書は、子供が自分から進んで難しい本を読むということはなかなか出来ません。
 また、子供に無理に難しい本を読ませようとすると、逆に読書嫌いにさせてしまうこともあります。
 したがって、読書によって思考力をつけるよりも前に、小学生のころは、親子の対話の中で思考力をつけていくのです。

 この親子の対話のために活用できるのが、作文の課題です。
 特に、高学年の生徒の作文課題は、考えるテーマが多くなってくるので、書く材料を探すために、事前に家族で話をする時間をとるといいのです。
 そうすると、思考力を育てる勉強と、家族の団欒や対話が同時に実現できるようになります。

 記述力をつけるために、第三に重要なことは、読書によって語彙力、表現力を伸ばしていくことです。

 作文がなかなか書けないとか、書くのに時間がかかるとか、書くことが思い浮かばないという場合、それらの生徒に共通するものは読書不足であることが多いものです。

 逆に、よく読書をしている生徒は、文章を書くスピードも速く、表現も滑らかで、書くことを苦にしないという面があります。
 更に書く力がついてくると、文章を書くことが楽しいというようになってきます。

 読書については、易しい、面白い本から、だんだんと難しい読み応えのある読書に移っていくことも必要ですが、それ以上に大事なのは、何しろ毎日読む習慣をつけていくということです。

 記述力、文章力をつけるには、以上述べてきたように、書き慣れること、作文を通して親子で対話をすること、毎日読書をする習慣を作ることが重要です。
 こういう普段の生活が積み重なって、記述力、文章力が育っていきます。

 2020年度からの大学入試改革に対応する学力は、これまでの勉強のように、受験前の短期間の集中学習で力をつけるというわけにはいきません。
 小学生のうちからの毎日の家庭生活の中で、少しずつ身につけていくといいのです。


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 受験作文小論文(89) 2020年度入試改革(0) 記述力(0) 

コメント欄

森川林 2017年8月21日 7時53分 1 
 作文力が短期間で上達する子は、読書力のある子です。
 しかし、読書力があまりない子でも、作文を書く練習を長く続けていると必ず上達していきます。
 大事なことは、気長に続けていくことです。
 この家庭での作文の勉強を続けやすくするために、言葉の森では、オンライン作文を行っています。
 これは、オンラインで1時間、作文を書く画面を先生や他の生徒と共有していく仕組みです。これで、通学教室と同じような臨場感をもって勉強をすることができます。


コメントフォーム
2020年度大学入試改革に対応する記述力、文章力 森川林 20170821 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
うえおか (スパム投稿を防ぐために五十音表の「うえおか」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 受験作文小論文(89) 2020年度入試改革(0) 記述力(0) 
コメント1~10件
優しい母が減っ 森川林
あきろあさん、コメントありがとうございます。 子供は、もと 2/13
記事 979番
優しい母が減っ あきろあ
森リン先生の投稿をみて、母は甘やかしていいんだと、初めて気付 2/7
記事 979番
中根の担当する 森川林
YKさん、ありがとう。 私が子供にさせたいと思っていたのは 1/27
記事 5267番
中根の担当する YK
創造発表クラス面白くなりそうですね!イギリスの私立学校のカリ 1/27
記事 5267番
これからの学力 森川林
 書き忘れたけど、ひとりの先生が全教科、全学年を教えるという 12/9
記事 5233番
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Re: 1月読 森川林
 最初に書いてある「昔、夏に食べたトマトはおいしかった。」は 2/7
国語読解掲示板
1月読解検定に あうせれ
問5のA⇒昔のトマトは青臭いがおいしかった。←× 本文1行 2/5
国語読解掲示板
2025年1月 森川林
●新年度の教材は、もう発行されています。 http 1/22
森の掲示板
Re: 中2の 森川林
 これは、読解問題の解き方の基本だから、よく覚えておいてね。 12/22
国語読解掲示板
2024年12 森川林
●新年度の教材 https://www.mori7 12/22
森の掲示板
中2の読解検定 毛利
問題2番のAが×なのが納得いきません。解説お願いします。 12/19
国語読解掲示板
2025年1月 森川林
2025年1月の教材のPDFがプリントできます。 http 12/17
森林プロジェクト掲示版
創造発表クラス 森川林
創造発表クラスとプログラミングクラスの今後  創造発表 12/12
森川林日記
Re: 読解検 森川林
> 問一 B 2.3行目の「むっつりと」という文章が問題文に 12/12
国語読解掲示板
読解検定小六  あかそよ
答えに納得できないので教えてください。 問一 B 2. 12/9
国語読解掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習