読書の本当の喜びとはちょっと違うが、
友達が読んでいる本は、読んでみたくなる。
友達に関心を示される本は、もっと読もうと思う。
本そのものではなく、本を介した人間とのつながりが読書のきっかけになっている。
オンラインクラスは、1クラスの人数を6人以内としているので、全員に発言する機会があります。
授業の最後は、全員の読書紹介をします。
これが、子供たちの読書習慣を維持するのに大きく役立っています。
本というのは、毎日読んでいると読む習慣がつきますが、試験か何かがあっていったん中断すると、そのまま読まなくなってしまうのです。
中学生や高校生が本を読まなくなるのは、定期試験の前に本から遠ざかるということが一因です。
小学生の場合は、試験というよりも、面白い娯楽が多いので、つい読まない日があると、そのまま読む習慣がとだえてしまうことがあります。
ところが、毎週読書紹介があると、自分の読んでいる本を紹介しなければなりません。
そして、読んでいる本を紹介すると、ほかの人から質問や感想が聞けます。
また、自分も、ほかの人の読書紹介に質問や感想を言う時間があります。
すると、本を読むことが面白くなるのです。
子供に本を読ませる方法については、いろいろ工夫したやり方があります。
しかし、そういう方法の多くは、もともと本の好きな子には、かえって煩わしいものです。
本の好きな子は、直接本を読みたいのですから、面白い工夫というのはかえって遠回りに感じてしまうのです。
だから、本の好きな子にとっても、本の嫌いな子にとっても、最も簡単で効果のある方法は、この少人数の読書紹介なのです。