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記事 4604番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/18
これから来る未来の教育の目標――科挙の教育から創造の教育へ as/4604.html
森川林 2022/12/27 05:56 


 未来は大きく変わります。
 そして、子供たちは、未来に生きています。
 その子供たちの教育を考える場合、今の基準ではなく、未来の基準で考える必要があります。

 最近のニュースで、多くの新しい話題が出ています。
 ひとつは、チャットボットの登場です。
 これからは、検索エンジンで情報を探すよりも、チャットボットに聞いてみるというやり方が広がると思います。

 画像生成AIも、新しい技術です。
 この技術を利用すれば、文章を書くだけでなく、その文章を四コマ漫画でも説明するということが誰にでもできるようになります。
 これは、文章表現の新しいジャンルになります。

 もうひとつ、これは既に多くの人に知られていますが、自動翻訳が既に英検2級のレベルになり、スマートグラスとセットにする形で、ヒアリング、スピーキングも日常的にできるようになる技術が開発されつつあります。

 もっと大きな社会的影響のある技術としては、フリーエネルギーと元素転換の技術です。

 地球は太陽の周りを時速11万キロメートルで回っています。
 また、地球自身も時速1500キロメートルで自転しています。
 これらのエネルギーの一部でも生かせれば、地球での人類の生活に必要なエネルギーはすべてまかなえます。

 牛や馬が草しか食べていないのに、あれだけ大きな体を作り上げているのは、体内で元素の転換が起こっているからですが、そういう元素転換がこれから技術的に再現されようとしています。
 そういう技術が開発されれば、レアメタルも必要に応じて作られるものになります。

 これらのフリーエネルギーや元素転換の技術が開花すると、資源とエネルギーの問題は解決します。
 すると、そのあとに来るのは、ベーシックインカムが個人の所得の大部分になる社会です。

 ベーシックインカムの時代に必要なのは、「メシの食える大人になる」ことではなく、そこから更に進んで「創造を楽しむ大人になる」ことです。

 子供たちは、皆それぞれの個性を持っています。
 成績という面からだけ見れば、平面的な序列しか見えません。
 しかし、個性という面から見れば、それぞれの子供が立体的に生きていることがわかります。

 その個性的な興味関心を学問に高め、その学問を創造に発展させることが、これからの教育の目標になります。


 個人的な話ですが、今度、中根が創造発表クラスを土曜日の10:00と水曜日の19:00に開講します。
 本当はもっとたくさんのクラスを作りたいのですが、時間的に難しいので今はできません。

 このクラスでは、自分の好きなことを創造的に研究し、それを互いに発表します。
 分野は主に理科や社会になると思いますが、文学や音楽や体育や美術も含めてあらゆるジャンルが対象です。
 「個性を学問に、学問を創造に」という基本だけが根底にあればいいということです。


 現在、東大の推薦入試、京大の特色入試など、さまざまな大学のAO入試が広がりつつありますが、それは、世の中の教育全体が、知識の詰め込みから、個性と創造の開発へと動いているからです。

 ペーパーテスト中心の日本の大学入試は、世界から見れば遅れています。
 ある大学の合格者のほとんどが、ある学校の生徒で、その学校の合格者のほとんどがある学習塾の生徒だというのは、大きく見れば、今の日本の大学入試が科挙の歴史をなぞっているということです。

 日本の社会が停滞しているのは、科挙の基準で生きようとしている人が多いからです。
 しかし、世の中は、これからもっと自由な社会に変わります。
 その未来の社会を基準にして生きていく時期になったのです。



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 講師募集:理科系の勉強が好きな人。平日17:00~、18:00~、19:00~。又は、土曜8:00~、9:00~、10:00のいずれか、週1コマから可。

森川林 2022年12月27日 12時14分  
 教育の世界は、これから大きく変わります。
 どう変わるかというと、科挙の教育から、創造の教育に変わるということです。

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