言葉の森の作文と総合学力は、幼長、小1から始めることができます。
なぜ、このように早くから始めるのがいいかというと、第一に、毎日の勉強の習慣がつくからです。
第二に、読書紹介や学習の中で、自分から進んで発表する力がつくからです。
第三に、対話型の勉強を通して、親子の間でも対話の機会が増えるからです。
●総合学力クラスで、毎日の読書の習慣がつく
毎日の勉強の習慣の中でも、特にわかりやすいのが、読書の習慣と暗唱の習慣です。
国語や算数の勉強は、ほとんどの子が行っていますが、毎日の読書は、子供によって大きな差があります。
この読書が、子供時代の学力形成で最も大事なものです。
本をよく読んでいる子は、どの勉強もできるようになります。
国語はもちろん読む力が必要ですが、算数も国語と同じように読む力が必要です。
プログラミングも、先に進むほど、説明を読んで理解する力が必要になります。
読書力は、目立たない力なので、家庭学習の中では見落とされがちですが、総合学力クラスの読書紹介を通して、子供の読書力の大体の傾向が把握できます。
同年齢の子供たちの読書と比較して、どういうレベルの読書が必要かということが自ずからわかってくるのです。
●総合学力クラスで、暗唱の練習ができるようになる
暗唱の練習は、家庭で独自に進めることはなかなかできません。
それは、お父さんお母さんが、子供時代に暗唱の練習をした経験があまりないからです。
暗唱の授業が月に1回あれば、その授業を目標に毎日の暗唱を続けることができます。
暗唱の練習を毎日していると、自然に暗唱をすること自体が面白くなってきます。
この暗唱力が、学力全体の土台になります。
暗唱力のある子は、学年が上がるにつれて成績がよくなります。
暗唱力と学力には、高い相関があります。
総合学力クラスで、読書と暗唱という2つの大事な家庭学習の習慣がつくのです。
●作文クラスは、ひらがなが読めれば、まだ書けなくても始められる
作文クラスは、まだひらがなが十分に書けない時期からでも始めることができます。
生徒本人が書けない間は、親が子供の話を聞いて書いてあげることができるからです。
その作文を子供が読むことによって、正しい作文の書き方を身につけ、自分で作文を書けるようになります。
親子合作の作文では、最初は、題名だけを本人が書き、続きを親が書いてあげるというような形で進めていきます。
親子で対話を楽しみながら、子供の実力に合った能率のよい作文の練習ができるのです。
●作文クラスで、題材選びの習慣がつく
作文クラスで、毎週作文を書く練習をしていると、題材選びの習慣がつきます。
日常生活の中で、面白い出来事があったとき、よりよく観察しようという意識が生まれます。作文の勉強によって、観察力が育つのです。
●毎週作文を書く習慣が、記述力、作文力を育てる
毎週作文を書いていると、書くことが苦にならなくなります。
このときに大事なのは、書いたあとの作文を直さないことです。
書き方の間違いがあるのは、作文力の問題ではなく、読書力の不足という問題だからです。
作文の上だけで間違いを直そうとすると、なかなか直らないだけでなく、書くことが苦手になります。
これからの学力評価は、知識の再現力から、記述力、作文力、面接力の方に移っていきます。
そのときに、自分で書く力や話す力が重要になります。
それらの力の中心になるのが作文力なのです。
(つづく)