●動画:https://youtu.be/o558zr6tAF4
小中高生と保護者の今の勉強の目的は、いい大学に入ることだと思います。
その前に、いい高校に入るとか、いい中学に入るとかいう段階の人もいるでしょう。
受験というのは、人生を左右するように見える一大イベントですから、それはそれでいいのです。
しかし、本当の目的は、社会に出てから、いい人生を歩むことです。
いい人生とは、幸福に生き、向上心を持ち、新しいことを創造し、社会に貢献することです。
学校の成績がいいか悪いかということは、この大きな目的に照らし合わせてみれば、部分的なことです。
成績がよくて、いい大学に入ったからといって、その後の社会生活がうまく行くとは限りません。
学校時代の成績が悪くても、社会に出てから活躍している人はたくさんいます。
私は、オンラインクラスで子供たちを見ているとき、その子の現在の成績よりも先にある将来の姿を見ています。
だから、みんな、いい子です。
言うことを聞かない子も、素直な子も、勉強嫌いな子も、勉強好きな子も、みんないい子です。
それぞれの子は、今の学校の成績とは離れて、社会に出てから自分らしく活躍するはずです。
成績がよければよいでいいのですが、悪くてもかまいません。
そういうことは些細なことなのです。
大事なことは、その子が自分らしく生きていることです。
自分らしく生きているとは、自分以外の他の基準に合わせるために無理をして生きていないということです。
そのときの親の役割は重要です。
親は、ともすれば、無理矢理にでも何でもいいから子供に勉強をさせてほしいと思いがちです。
無理に勉強させる学習塾もあります。
夕方早くから弁当持参で夜中まで勉強させる塾です。
子供は根が明るいので、そういう勉強でも一応楽しく取り組みます。
今の受験勉強は、時間をかけて詰め込めばそれなりに成績は上がります。
だから、そういう詰め込み勉強で、成績はそれなりに上がるのです。
子供は、置かれた状況に適応するので、そのような勉強生活も楽しくやっていきます。
しかし、そこで小さな無理が積み重なっていることがあるのです。
やりすぎた子は、あとから反動が来ます。
その反動は、大学生になってからも、社会人になってからも続くことがあります。
無理をしなかった子は、自然に成長します。
その成長の過程で、必ず自分らしい試みに挑戦するようになります。
親は、こういう子供が本来持つ自然の成長に確信を持つべきだと思います。