音楽やスポーツは、練習を積み重ねれば誰でも少しずつ上手になります。
英語も音楽やスポーツに似ています。
かけた時間に比例して上手になっていくのです。
実は、作文も同じです。
作文は、知識の勉強ではなく、本業音楽やスポーツと同じ身体的な勉強です。
かける時間に比例して上達する面があるのです。
しかし、作文だけをいくら書いても、それで単純に調達するわけではありません。
上達にはもう一つの要素が必要です。
作文はアウトプットです。
アウトプットをだけをいくら練習しても、そのアウトプットが自然に上達するのではありません。
良質のインプットを伴って初めてアウトプットが上達するのです。
その上質のインプットとは読書です。
小学校低学年のころ、上手な作文を書いていた子が、中学年高学年になったときにあまり上達していないことがあるとしたら、それは読書が低学年のままで終わっているからです。
小学校高学年のころ、上手な作文を書いていた子が中学生高校生になったとき、期待するほど上達していないとすれば、それは中学生高校生が読むのにふさわしいレベルの高い説明文を読んでいないからです。
レベルの高い文章を読むインプットの時間がなければ、アウトプットをいくら頑張っても上達には限界が出てくるのです。
時々、作文が書けないとか、書くことがないとか、何を書いていいかわからないなどという子がいます。
その子たちに共通しているのは、読書自体が不足していることです。
作文の上達は、読書力に支えられています。
そしてまた、読書には、作文の上達以外の効果もあります。
それは読書によって学力が向上することです。
読書とは一見関係のないように見える数学英語理科社会の勉強でも、読書力がついてくると成績が上がります。
それはなぜかというと、人間が物事を理解する力は、日本語を通して理解する力だからです。
子供たちがどういう読書をしているかというのは、読書記録を見るとわかります。
https://www.mori7.com/teraon/ds.php
1週間で読み終わらずに、何週も同じ本の記録している生徒は読書量が減っています。
毎日10ページの読書できれば50ページ以上の読書をすることと、説明文の読書を増やすことです。
付箋読書の方法は次の森から郵便で説明します。
小学校低学年の絵本のような本ばかり読んでいる子は、読書の質を上げる必要があります。 中学生で物語文の本ばかり読んでいる子も、読書の質を上げる必要があります。
それは質の低い本を読まないということではありません。
読書好きの子は一般に漫画も好きです。
難しい本も読むが、易しい方も読むというのが普通の読書の仕方です。
子供の読書の質を高めるためには、親が読書好きである必要があります。
親が小学校中学生のころに読んで熱中した本があれば、それをこの子供にすすめることができます。
また、日常生活の中でも、親が本を読んでいる姿を子供に見せていると、子供は自然に読書好きになります。