12月下旬から1月4日にかけて、AI森リンの点数を再集計しました。
それまでの森リン点は、古い森リンのデータをもとにした平均点や標準偏差だったので、これを新しい森リンのデータをもとに、学年別に集計し直しました。
全員の点数をつけ直したあと、その結果出た学年別平均点と標準偏差をもとにもう一度基準を少し変えたので、まだ最終的な点数というわけではありません。
だから、青い☆をクリックすると、点数が少し変わることがあります。
しかし、大体の点数は確定しています。
表示されている点数は、学年別偏差値のようなものですが、実際の偏差値よりも30点高くしています。
偏差値は、平均を50としているので、そのまま表示すると、低学年の生徒ががっかりすると思われるからです。
今回の新しい森リン点は、学年別のデータで点数をつけているので、小学5年生以下の生徒は、これまでよりも点数が高くなっていることが多いと思います。
新しい森リンは、AI森リンと呼んでいますが、AIの部分は講評だけです。
点数のところは、独自のアルゴリズム(特許取得済み)で計算しています。
■思考語彙
思考語彙は、思ったこと、考えたこと、予測、仮定、否定、条件、理由、方法などが盛り込まれている言葉をもとに集計しています。
思考語彙を高めるには、感想の部分を充実させるようにすることです。
■知識語彙
知識語彙は、難しい知識や言葉が使ってあることを評価しています。
しかし、あまり難しい言葉を使いすぎるとバランスが悪くなので、適度に難しいことばを使うことが大事です。
■表現語彙
表現語彙は、表現の多様性です。
語彙の評価としては、これがいちばん大事なもので、できるだけ同じ言葉を使わずに書くように工夫することです。
■文化語彙
表現語彙が、主に名詞の多様性であるのに対して、文化語彙は主に動詞の多様性です。
表現語彙や文化語彙を増やすには、幅広い読書をすることが大切です。
■字数
字数は、学年の200倍が目標です。
小1は200字、小2は400字、……小6と中学生と高生は1200字を基準としています。
ですから、この基準の字数よりも少ない場合は点数に低くなりますが、基準の字数より長く書いても、点数には影響しません。
森リンは、パソコン入力でテキスト化された文章を採点するようになっています。
小学3年生までは、まだパソコンを使う人は少ないですが、今はGoogleドキュメントで音声入力ができるようになっています。
また、丁寧に書かれた手書きの文字だと、ChatGPTにアップロードするとほとんど正確に読み取ってくれます。
このAIを生かしたOCR機能は、これからもっと発展すると思います。
小学4年生以上は、ローマ字を習っているので、自分でパソコン入力をするといいです。
ただし、人間の思考力や感受性は、手書きの感覚と結びついています。
作文はパソコン入力がいいのですが、作文を書くまえの構想を考えるときや日記を書くときは、ノートとペンで手書きで書くようにするといいです。
パソコンは入力の道具、手書きのノートとペンは人間の思考力の道具というふうに分けて考えておくといいです。