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作文は添削から始めない――事前指導が子供を伸ばします as/5434.html
森川林 2026/02/10 13:55 



https://youtu.be/tMuFYKkxiDQ

●事前指導を重視する作文指導

 言葉の森の作文指導の最大の特徴は、事前指導です。
 学校などで行われる作文の授業では、とりあえず作文を書かせ、そのあとで添削するという形が一般的です。しかし、このやり方では、生徒は何のために、どう書けばよいのかという目標を持たないまま書くことになります。

●事後添削だけでは作文意欲が続かない

 数回の授業であれば問題はありませんが、毎回、事後の添削だけが続くと、子供は次第に作文を書く意欲を失っていきます。褒められる子はいつも褒められますが、ほかの子は、どう書けば評価されるのかがわかりません。その結果、作文指導に熱心な先生に教わるほど、作文嫌いの子が増えることさえあります。

●目標を示す事前指導の効果

 では、どうすればよいのでしょうか。
 それが、作文を書く前に目標を示す事前指導です。
 「会話を入れて書こう」「たとえを使ってみよう」「書き出しを工夫しよう」といった具体的な指示があれば、子供はその目標に向かって努力できます。そして、評価も、その目標が達成できたかどうかだけを見ればよいのです。

●事前に示していない点で評価しない

 ところが大人は、事前に示していない点、例えば字のていねいさや漢字の使用などで評価してしまいがちです。事前指導なしに事後の評価だけを受けると、子供はがっかりします。だからこそ、作文指導の基本は事前指導なのです。

●作文学習を長く続けるために

 小学校低学年のころは、誰でも作文が書けます。しかし重要なのは、この作文の勉強を中学生、高校生まで続けることです。添削がどれほど丁寧でも、作文を次の段階に進める事前指導がなければ、子供は学年が上がるにつれて作文に飽きてしまいます。

●スモールステップでは伸びない作文力

 作文力のある子には細かなスモールステップは不要ですが、作文力のない子にとって、穴埋め作文などの練習をいくら積み重ねても、長い作文を書く力にはなりません。作文は、低学年で終わる勉強ではなく、考える作文、意見文、論説文へと続く長い学習なのです。

●小学五年生以降を見すえた作文指導

 作文の勉強が本当に重要になるのは、小学五年生以降です。低学年の作文は、その先につなげるための準備にすぎません。だからこそ、最初のボタンを正しくかける必要があります。

●「ほめて伸ばす」作文指導

 作文指導で大切なのは、「ほめて伸ばす」ことです。
 文章を書くのが得意な大人ほど、「もっとこうしたらいい」と助言をしがちですが、子供はそれを「自分の作文はダメだった」と受け取ります。その積み重ねが、作文嫌いを生みます。

●作文が上達する三つの方法

 作文が上達する方法は三つあります。
 第一は、書き続けることです。時間はかかっても、続ければ必ず力はつきます。
 第二は、読書です。書く力の土台は読む力であり、読書量と質は作文力に直結します。
 そして第三が、事前指導です。具体的な目標があるからこそ、子供は努力し、その努力を褒めることができます。

●事前指導こそ作文教育の基本

 褒めることは、事前指導とセットになって初めて意味を持ちます。
 作文教育の基本は、事後添削ではなく事前指導です。これが、長く作文を続け、考える力を育てるために最も大切なことなのです。



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