ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1420番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/4
親子の対話のための準備として予習室(facebook記事より) as/1420.html
森川林 2012/01/30 11:32 



 いいものを作るには、
 多くの手間がかかる。
 いい対話をするには、
 それなりの準備が必要だ。

 家庭学習で、子供たちの理解力、思考力、表現力を高めていく方法は、親子のちょっと知的な対話です。

 しかし、特に準備もせずにお喋りをしても、なかなか「ちょっと知的な」というところまではいきません。

 そこで、第一の準備は子供です。

 毎日、その学年にとっては少し難しい長文を音読して、その内容を丸ごと頭に入れておきます。

 文章というのは、多少難しくても、何度も繰り返し読んでいると、頭に入ってくるからです。

 そして、第二の準備は、お父さんやお母さんです。

 「パスツールがニワトリコレラの実験をしているときに、偶然に免疫を発見した」というような話を子供が説明してくれたときに、お父さんやお母さんに準備がなければ、「はあ、そうなんだ……」で終わってしまいます(笑)。

 しかし、お父さんやお母さんの予習は、参考書を調べるような知識の予習ではありません。

 自分の体験に照らし合わせて似た例を話す予習なのです。

 なぜかというと、子供にとっていちばん必要なのは、空虚な知識ではなく、その知識を肉付けしてくれる体験だからです。

 その体験を、身近なお父さんやお母さんから聞かされると、子供の理解力は大きく広がります。

 だから、お父さんやお母さんの予習は脱線でいいのです。

 「そう言えば、今年は早めに風邪を引いたから、もう引かないなあ」とか、「ニワトリの実験と言えば、ニワトリって引っくり返す寝ちゃうんだよ」とか、自分の興味に任せて話をふくらませていけばいいのです。

 こういう脱線によって子供の頭の中に、免疫やニワトリという概念が生きた形で定着します。

 そして、いつか自分が風邪を引いたり、ニワトリを見つけたときに、その知識が更に生きたものとして成長するのです。

 では、そのお父さんやお母さんの予習に必要なものは何かというと、お父さんやお母さんどうしの雑談です。

 子供の対話の予習のために、大人どうしのお喋りが役に立つ。これが対話の教育の仕組みなのです。


 ということで、話が長くなってしまいましたが、今日のテーマは、お喋り。(今ごろですみません(^^ゞ)

1、大人のお喋りについてひとこと、
 又は、
2、「お、と、な」又は、お「しゃ、べ、り」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 季節は、どんどん春に向かっています。
 地面の中からも、何かお喋りが聞こえてくるようです。

 それでは、今日も、明るいいい一日をお過ごしください。


言葉の森のfacebookページ
http://www.facebook.com/kotobanomori

http://www.facebook.com/photo.php?fbid=308446092534895&l=780c893f2b

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
対話(45) facebookの記事(165) 

記事 1419番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/4
長文音読で親子の対話を(facebook記事より) as/1419.html
森川林 2012/01/29 08:17 



 読書だけでは難しい本を自然に読むようにはなかなか
ならないが、
 対話の中で難しい話をわかりやすく聞くことならできる。
 親子の対話は、子供にとって読書以上の効果がある。
 しかも、いつでもどこでも気が向いたときにできる。

 ただし、子供の関心に合わせた知的な対話をするというのがちょっと難しい。

 子供たちは、結構自分から話すのが好きです。

 でも、何もないところで準備せずに話す話題は他愛もないことが多いので、聞いている大人もそんなに暇でないのでそこそこに切り上げてしまいます。

 しかし、ここで、子供たちが何かの文章を何度も読んで、その話題を説明するようになると、話は急に格調高くなります。

 大人がその格調高さにがんばって対応すれば(笑)、親子で知的な対話が共有できるようになります。

 こういう対話の習慣を小さいころからつけておけば、家庭の団欒の中心はテレビではなく親子の楽しいお喋りになるでしょう。

 そして、そういう家庭文化は、その子が成長して親になっても引き継がれていくと思います。


 そこで、今日のテーマは、親子の対話。

1、親子の対話についてひとこと、
 又は、
2、「お、や、こ」「た、い、わ」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 お喋りはだれでも楽しいものです。

 それが、一過性のうわさ話や自慢話や人の悪口などではなく、建設的な話になれば、もっと楽しいでしょう。


 それでは、今日も知的な対話のある楽しい一日をお過ごしください。

「ね、そうでしょ」
「ワン?」


言葉の森のfacebookページ
http://www.facebook.com/kotobanomori

http://www.facebook.com/photo.php?fbid=307712765941561&l=da38eef39f

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
音読(22) facebookの記事(165) 
コメント11~20件
……前のコメント
総合学力クラス 森川林
子供は、暇そうにしているのがいちばんです。 年がら年中がん 6/22
記事 5107番
さまざまな勉強 森川林
勉強は、作文と読書と算数数学と歴史を中心にやることです。 6/21
記事 5106番
作文力がこれか 森川林
作文力をつけるために必要なのは読書と対話。 出力の前に入力 6/19
記事 5105番
作文を書くとき 森川林
 接続語と助動詞は、実は重要です。  中学生や高校生で、文 6/18
記事 5104番
国語は、読む力 森川林
国語の力をつけるための音読は、1冊の問題集を繰り返し読むのが 6/16
記事 5103番
国語力は、テク 森川林
国語力をテクニックで身につけようという考えそのものがあさはか 6/14
記事 5100番
本当の勉強は、 森川林
子供は、自然に成長していれば、みんな時期が来ればそれぞれにが 6/12
記事 5098番
これから大学生 森川林
MMさん、ありがとうございます。 これは、10年以上前の記 6/12
記事 820番
これから大学生 MM
先生の書かれていることは今読んでもそのまま通じます。 10 6/11
記事 820番
毎週作文を書く 森川林
作文の勉強というのは、負担の大きい勉強です。 だからこそ、 6/11
記事 5097番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習