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自学自習でやっていると、学年が上がるほど勉強の能率が上がる as/2948.html
森川林 2017/05/11 09:28 


 勉強でも、勉強以外の習い事でも、初心者のうちは人から教えてもらうことが必要で、教えてもらう方が上達は早いものです。

 しかし、ある程度レベルが上がってくると、それぞれの個性に応じてよくできるところと、あまりできないところが出てきます。
 すると、人に教えてもらう場合でも個別の指導が必要になります。

 学校で言うと、小学校低学年のころは一斉指導でわかりやすく教えてもらう方が能率よく勉強できます。
 しかし、高学年になってくると、だんだん個別指導が必要になってくるのです。
 それは、学年が上がってくると、得意なところと苦手なところが人によって分かれてくるからです。

 そして、更に学年が上がり、中学生、高校生になると、この個別指導の必要性はますます高まってきます。
 そして、究極の個別指導は独学なのです。

 高校生になって独学中心に勉強していくためには、小学生のころから独学的なやり方で勉強をしておく必要があります。
 その独学的な勉強の仕方が、家庭学習です。

 その家庭学習も、親が教材の内容を把握していることが必要です。
 そして、子供の出来具合に応じて、教材の選択を変えられるようにしておくことが大事です。

 しかし、それは親がつきっきりで子供の勉強を見ているということではありません。
 子供が自主的に勉強できるような方法を親が作っていくということなのです。
 この自学自習を勉強の基本にしていると、学年が上がるほど勉強の能率が上がってくるのです。

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寺子屋オンエアのすすめ
https://www.mori7.com/index.php?e=2181

 寺子屋オンエアとは、自宅で行う家庭学習をネットで共有する仕組みです。
 取り組む家庭学習の内容は自由ですが、どんな勉強をどんな方法でしたらよいのかというアドバイスを言葉の森の先生が行います。

 小中学生の勉強の基本は家庭での自学自習です。しかし、自習の仕方がわからないので、手軽な通信教材に頼ってしまう人が多いのです。
 通信教材では、でき太くんの算数クラブのように、子供たちが自分で取り組みながら力をつけられるような工夫がしてあるものもあります。しかし、それ以外の多くの教材は、子供がひとりでもできるように、ただやりやすさだけを前面に出したものになっています。だから、簡単なうちは続けられますが、それで力がつくわけではないので、学年が上がって難しい問題が出てくるようになると続けられなくなってくるのです。

 課題が易しいうちは、易しい通信教材で勉強できますが、それでは実力がつかないので、課題が難しくなってくると、多くの生徒は塾に行くようになります。
 ところが、塾で先生に教わるような勉強は、実は能率が悪いのです。人に教わる勉強は、わかることもわからないことも、みんな同じようなペースで教わります。教わっているときは勉強をしているような気がしますが、勉強の中身が本当に定着するのは、自宅でじっくり自分なりに考えるときです。人に教わる勉強は、自分で考える時間が少なくなるという点で能率の悪い勉強なのです。

 しかし、小中学生のころの勉強は、受験勉強も含めて、難しいとは言っても基本的には誰でもできる勉強なので、たとえ能率が悪くても長い時間をかけていれば、成績は上がります。塾に行って成績が上がる面があるのは、結局長い時間勉強をするようになるからです。
 この小学生時代の長時間の勉強は、二つの点で問題があります。一つは、長時間勉強することによって、本を読んだり自分なりに考えたり遊んだりする時間がなくなってしまうことです。もう一つは、教わる勉強に慣れてしまうために、高校生になっても自分で勉強する方法がわからず予備校に頼るような勉強になってしまうことです。

 勉強は、普段は自学自習で実力をつけておき、受験期には、志望校の過去問を分析し模試で自分の位置を見ながら受験用の勉強をする、という形で自主的に取り組むのがいいのです。
 ところが、小中学生のころは、勉強に対する自覚がないのが普通なので、家庭での自学自習は、だらだらしたものになりがちです。子供が小学高低学年のうちは、まだ親の言うことを聞きますが、学年が上がってくると、だんだん親が言ってもそのとおりにはやらなくなります。
 しかし、それは当然で、逆に小学校高学年になっても、親の言うとおりに素直に勉強する子は、反発するだけの自立心がないことも多いのです。小中学生のころに自立心のない子は、高校生になって自分の力で勉強をするときに、がんばりがききません。逆に、小中学生のころに親のいうことを聞かず、好き勝手にやっていた子は、高校生になっていざ勉強をすると決めると猛烈にがんばりだします。
 こういう点でも、勉強はできるだけ本人が自主的に取り組むような形で進めていくのがいいのです。

 寺子屋オンエアでは、子供たちが、「今日はこれをやります」という形でネット上で先生に報告し、そのやると決めたことを自宅でやっていきます。ネットでつながっているので、ひとりで勉強をしているのではないという実感があります。
 月曜日から金曜日の毎日午後5時から午後7時まで自由にアクセスできます(第5週目は除く)。ですから、1ヶ月の間、毎日参加するとすれば、20日間勉強ができます。それだけやっていれば、寺子屋オンエアのない土日でも、同じペースで自然に家庭学習ができるようになるので、毎日家庭での自学自習ができるようになります。小中学生の勉強は、この毎日欠かさずということが大事なのです。
 先生が勉強を教えるわけではありませんが、監督し、必要に応じてアドバイスする先生がいるので、料金がかかります(1ヶ月1人2,160円)。

 寺子屋オンエアに必要なものは、google+のアカウントとウェブカメラです。最初のうちは、操作がわかりにくいので、電話で対応しながら接続の仕方などのアドバイスをしていきます。

 将来は、この寺子屋オンエアを広げて、いくつかの家庭が協力して家庭学習をシェアする家庭塾のようなものができるとよいと思っています。そうすれば、特に誰かを先生として頼むのでなければ料金はかからないようにすることもできます。
 また、先生として頼む人についても、学校や塾で教えることに慣れているプロの先生ではなく、自宅で子供たちを勉強させることに慣れている人が適役です。その点で、地域の人格者のような人が先生役になって、複数の家庭が協力して寺子屋オンエアを運営するというようなやり方ができれば理想的です。そうすれば、文字どおりネット上の寺子屋のような教室になると思います。
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森川林 20170511 1 
 勉強の基本は家庭学習です。
 今は、インターネットの普及で、教材も勉強の仕方も容易に手に入るようになりました。
 そして、今では、一緒に勉強する友達も、家庭学習の中で探せるようになっているのです。


nane 20170511 1 
 学校にいる間は、まだ人に教わるかたちの勉強でもいいのですが、社会に出たら教わるだけでは限界があります。
 自分で工夫して学ぶことは、仕事が高度になればなるほど必要になってきます。
 だから、学校にいる間から、そういう自主的に学ぶ姿勢を作っておくことが大事なのです。

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今年の夏合宿は、たっぷり読書とたっぷり遊び as/2947.html
森川林 2017/05/10 07:02 


 2017年の夏合宿の特徴は、読書と遊びをたっぷりすることです。
 子供たちの合宿というと、遊びだけ、勉強だけになりがちですが、言葉の森の夏合宿は「よく遊びよく学べ」で、両方を実行します。

特徴1.たっぷり読書をします。

 付箋読書という読み方で、午前中3時間たっぷり読書タイムをとります。休憩時間には、敷地に設置した複数の大型ビニールプールで遊びます。

特徴2.たっぷり川遊びをします。

 冷たい川でもウェットスーツを着ていれば、長い時間遊んでいても大丈夫です。川遊びのあとは、近くにある小高い丘で自由に遊びます。

特徴3.たっぷり作文を書きます。

 川遊びの様子を防水カメラで記録し、夕方に作文を書きます。次の日の夕方、その作文のプレゼン発表をします。プレゼン発表会は、家で待つお父さんやお母さんもウェブ経由で見学できます。

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森川林 20170510 1 
 子供たちは集団の中で生きています。
 ひとりではなかなかできないことも、みんながやっているのを見ると自然にできるようになります。
 そこで、今年の夏合宿は、読書をたっぷりすることにしました。


nane 20170510 1 
 夏休みは読書感想文に対する要望が多いので、合宿で読書感想文をやることも考えました。
 しかし感想文は、子供にとっては面白くないだろうし、それにそういう宿題自体が時代おくれです。
 そこで、読書をたっぷり行う夏合宿にしました。


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