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寺子屋オンラインの新しい名称と組織変更について as/3272.html
森川林 2018/04/11 05:46 

 5月からオンラインの少人数クラスに関して、名称変更、組織変更を行います。
 これは、これまでいろいろなクラスの名称があり、わかりにくい面があったためです。

 5月からの名称と組織は、次のようになります。

  ┃個別指導       ┃少人数グループ指導  ┃
━━╋━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━╋━━━━━
作文┃(1)電話通信作文   ┃(2)オンライン発表作文┃通学作文 
━━╋━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━╋━━━━━
教科┃(3)オンライン自主学習┃(4)オンライン発表学習┃
━━┻━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━┻━━━━━

(1)電話通信作文は通常の通信作文のことで、約10分間の個別電話指導があります。ここには、Zoom会議室参加のオンライン作文も含まれます。Zoom会議室参加については、担当の先生との話し合いで自由に参加不参加を決めて結構です。(小8,434円、中高8,948円)

(2)オンライン発表作文は、これまでオンラインのZoom会議室を利用した少人数クラスの作文指導のことです。45分の時間枠で、5~6名の少人数のグループで、構想図の発表と交流、グループ又は個別作文指導、作文実習を行います。グループ指導は学年別に行い、小学校高学年の生徒の希望者には受験作文コースに入る前の先取り指導も行います。(小8,434円、中高8,948円。ただし電話通信作文と併用する場合は2,160円)

(3)オンライン自主学習は、Zoom会議室を利用して、担当の先生が個別に家庭での自主学習をチェックするコースです。学習チェックの時間は約10分です。教科の内容は、国語問題集読書が必修で、希望者には算数数学、英語、理科、社会のチェックも行います。週に複数曜日受講できます。(指定参考書問題集あり)(1曜日2,160円)

(4)オンライン発表学習は、これまでの思考発表クラス、自主学習クラスを統合したものです。学習の内容は、国語、算数、理科、社会、作文構想図などの自由な発表と交流です。発表の内容は、授業の動画などを参考に自分で自由に決められます。いずれも実験、調査、観察、研究など自主的かつ創造的に行うものを中心に発表を行っていただきます。週に複数曜日受講できます。(指定参考書問題集あり)(1曜日2,160円)

※なお、新規の生徒に関しては、電話通信作文、又はオンライン発表作文を受講していることが条件で、オンライン自主学習、オンライン発表学習の単独受講はできないこととします。
 これは、自動振替などの手続きを、生徒の受講料処理と別に行なわなければならないため、事務処理が煩瑣になってしまうためです。


 以上の詳細は、寺子屋オンライン通信でもお知らせします。
 また、4.3週にこの件に関する説明懇談会を授業のあとに行う予定です。

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森川林 20180411 1 
 昔、作文教室を始めたとき、そういう概念が世の中になかったので説明するのに苦労しました。
 今行っているオンラインの少人数クラスの学習と、その学習の内容が発表と創造と交流を中心としたものだということも、ひとことで言い表すのはかなり難しいです。
 しかし、アクティブラーニングとか、反転授業とか、インタラクティブ・ティーチングとか、ブレンデッドラーニングとかいう日本語にあまりなじんでいない言葉を使いたくなかったので、発表作文、発表学習という名称にすることにしました。
 発表と創造と交流を中心とした作文の勉強、教科の勉強という意味です。


nane 20180411 1 
 近い将来、今の紙ベースの通信教育は、ほとんどがオンライン化されると思います。
 また、電話通信指導というものも、ほとんどがオンライン会議室での指導に切り替わると思います。
 更に、今のスマホやタブレットとは違う新しい端末が利用されるようになると思います。
 そういう技術革新の大きな変化の中にあって変わらないものは、その人を取り巻く時間と空間と人間です。
 ただし、空間はかなりの程度オンライン化されるので、残るものは時間と人間になります。
 その時間と人間に依拠する勉強形態が発表作文と発表学習で、その発表を価値あるものにするのが交流と創造という関係になります。ややこし(笑)。


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作文受験にはコツがある――海外帰国子女枠の中学作文受験対策説明会 as/3271.html
森川林 2018/04/09 16:27 

 4月9日(月)から13日(金)まで、海外帰国子女枠の中学作文受験対策の説明会を行います。

 当初、オンラインの操作の仕方がわかりにくい人が多いのではないかと思い、その説明を中心にしようとしました。
 しかし、オンラインの経験はないものの、そういう操作の説明よりも、実際の受験対策に関心を持たれている方が多いようなので、作文受験対策の話を中心にすることにしました。

 どんな勉強も、実力が大事ですが、受験勉強の場合は実力以外の受験のコツというものも需要になります。

 例えば、中学入試の作文試験の場合は、「体験に基づいて」という条件で作文の課題が出される場合がかなりあります。
 それはなぜかというと、世間で出回っていた模範解答のようなものの多くが、あたりさわりのない説明と意見だけで書かれているものがほとんどだからです。

 また、志望理由書に関しても、合格に結びつく志望理由書とそうでない志望理由書があります。
 しかし、一応書いて出しておけばいいだろうというような志望理由書も意外と多いのです。

 教科の試験の場合は、正解がありますから、独学でも勉強できます。
 しかし、作文の場合は、正解がありませんから、他人の目で見てもらう必要があります。
 どういう目で見たらいいかということを、この説明会で話していきたいと思います。


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森川林 20180409  
 受験勉強の基本はもちろん実力ですが、倍率の高い試験になるほど、実力以外のコツが必要になってきます。
 例えば、毎年の受験生の志望理由書の添削にしても、最初から完成度の高いものを出す人はほとんどいません。
 どの志望理由書も、平均して7、8か所直すところがあります。
 本当はそういうコツなどが必要のない試験になればいいのですが、今のところはまだやむを得ないと思います。


nane 20180409  
 昔は、作文試験だけで合格するということがありました。
 例えば、本多静六なども、数学はほとんど全滅で、ただ作文がうまかったから合格したということでした。
 今は、採点の期間が短いので、そのように作文をじっくり見る学校はあまりないと思います。
 しかし、これから少子化が進み、じっくり評価する試験になると、作文と面接だけで合否が決まるようになるところも出てくると思います。
 その方がペーパーテストの点数よりもあてになると考えている人も多いからです。


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記事 3270番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/26
フィンランドの教育がなぜ世界一になったか as/3270.html
森川林 2018/04/09 05:23 

 面白い動画を見ました。
 フィンランドの教育がなぜ世界一になったかを、生徒や教師など当事者たちのインタビューで紹介している動画です。

 この動画の中で特に印象に残ったところが六つありました。

 第一は、学校のテストで選択問題がなかったという卒業生たちの証言です。テストの問題はすべて記述式だったので、その内容を自分が確実に理解していなければできない問題だったということです。

 第二は、学校が宿題を出さないということでした。
 国の方針として、子供は遊ぶことによって能力を育てるという考えだったのです。

 第三は、学校における勉強の授業時間が少ないということでした。
 小中学校の勉強の基本はほんのわずかです。テストで差をつけるための難問に時間を取られなければ、正味の時間はずっと少なくてよいのだと思いました。

 第四は、学校がすべて公立で、できる子もできない子も同じように学んでいたということです。
 これは子供たちが成長したときに、社会の問題を自分の身近な問題として考えることに役立っているということでした。

 第五は、テストというものがほとんどなかったということです。これも第三の話と同様で、小中学校の勉強は基本をおさえるということであれば、テストをなどで評価しなくてもほとんどの子が授業の中で身につけられるということから来ているのではないかと思いました。

 第六は、音楽や芸術も含めてすべての教科にバランスよく力を入れているということでした。主要教科だけに力を入れることは、かえって子供たちの人生にとってマイナスになるという考えでした。

 ちょうどこの動画を見る前に、ある高校生の成績を見せてもらい、受験に関係のない科目は捨てているという話をその生徒から聞きました。
 その生徒は普通に真面目な考えを持っている生徒だったので、多少照れ隠しに言っているのだろうと思いましたが、私は一応、
「高校時代の勉強は全部自分のプラスになるのだから、受験に関係なくどの教科もしっかりやっておくといいんだよ」
という話をしました。
 そういう話をしたばかりでしたから、教育における文化というものが、フィンランドと日本ではすでにかなり違っているという印象を受けました。

 もう一つ考えさせられたのは、選択問題がなく、すべてが記述式の問題だったということです。

 日本では2020年度の入試改革に合わせて、記述式の問題をどのように客観的に評価するかということが話題になっていますが、これが問題になるのはテストの評価ということを前提にしているからです。
 小中学生の本当の学力を育てるということが目的であれば、客観性云々よりもまず記述式の問題を中心にするということを考えなければいけないのではないかと思いました。

 

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森川林 20180409 1 
 フィンランドの人口は550万人ですから、小さい国だからこそできる教育改革という意見もあるでしょう。
 しかし、すべては教師や親の取り組み方次第で、日本でもすぐにできることだと思います。
 言葉の森の目指しているものも、同じようにバランスの取れた学力と、記述力を中心とした本当の学力です。
 更に、それに加えて、創造性と文化性を育てる教育を、作文指導と少人数クラス指導で実現していきたいと思っています。


nane 20180409 1 
 私がいつも疑問に思うのは、昔の子供たちは60人学級のような大人数の教室で勉強し、家に帰れば表で遊んでばかりいたのに、今の勉強の山に苦しんでいる子供たちよりも、頭がよかったのではないかということです。
 しかも、その頭のよさは年を取れば取るほど伸びるような性格の頭のよさだったと思うのです。
 それは、なぜかというと、机上の勉強だけでなく、自然や人間との関わりがある中で学んでいたからではないかと思います。


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