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明日から始まる「夏休み朝の作文体験学習」の授業の動画をアップロードしました。
こちらのアップロードがかなり遅れましたので、初回は、授業の準備は特にできていなくてもかまいません。
また、google+コミュニティの登録も初めての方が多いと思いますので、特に間に合わなくてもかまいません。
授業の当日、5分前までに、Zoomの会場に入っていてくだされば結構です。
受験作文のような長い課題文でも、音読
をしたほうががいいですか。うちは音読
を面倒くさがります。それから、音読を
すると読むことに意識が行ってしまい、
内容を理解するのが後回しになってしま
うと言われます。
国語は、常に課題文を音読をしたほうが
いいのでしょうか
ヒロ様
お返事大幅に遅れて失礼しました。
1.音読は高学年の子はみんな嫌がります。しかし、自分にわかる程度の声でいいので、音読をさせてください。読み方については一切注意しないでおいてください。
2.課題文が難しいときは、黙読で一回読むだけだと、内容が深く理解できません。通常の作文の課題も難しい文章が多いですから、毎日音読をして、同じ文章を何度も読んでおく方がいいです。
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■はじめに
夏休み朝の作文体験学習は、家庭での準備と、友達との交流を生かしたオンラインの作文体験学習です。
家庭での準備としてやっていただくことは、それぞれの学年によって異なりますが、基本は親子の交流と対話です。
親子作文、読書感想文の場合は、教材の図書の指定のページを参考にして、家庭での実験や観察を行ってください。
受験作文の場合は、同じように指定のページをもとに、親子で似た話や感想を話し合ってください。
それらの家庭での準備をもとに、それぞれの学年の授業の動画を見て、自分なりに書くことを準備しておいてください。
授業の動画は、7月31日に、「夏休み朝の作文体験学習」の掲示板にアップロードします。
https://www.mori7.net/ope/index.php?k=103
○作文ノート又は作文用紙の準備
作文を書く用紙は、作文ノート、作文用紙などを各自で自分にあったものをご用意ください。
○延長退出可
生徒の発表時間によっては、授業時間が延長する場合もあります。その際、予定のある人は先に退出して結構です。
○勉強の準備で不明な点がございましたら、言葉の森事務局までお問い合わせください。
電話0120-22-3987(平時9:00-20:00)
■親子作文の課題
親子作文の家庭での実験や観察の参考にしていただくページは次のとおりです。(ほかのページをもとにしてもかまいません。)
これらのページを参考に、それぞれのご家庭で実験や観察を行ってください。
その際、できればその様子を写真や絵などで残しておいてください。あとで発表する際に写真や絵が活用できます。
P245
8月2-4日「セミ」
P257
8月14日「空気ほう」
P262
8月19日「海のたからばこ」
■読書感想文の課題
読書感想文の家庭での実験や観察の参考にしていただくページは次のとおりです。(ほかのページをもとにしてもかまいません。)
これらのページを参考に、それぞれのご家庭で実験や観察を行ってください。
その際、できればその様子を写真や絵などで残しておいてください。あとで発表する際に写真や絵が活用できます。
P232
8月1日「しかけ」を使って昆虫を集めよう」
やってみよう キミにもできるフルーツトラップに挑戦
P250
8月19日「植物の『右』と『左』のふしぎ」
観察してみよう つb0おみはどっちだ?
P254
8月23日「13年ゼミと17年ゼミって、どんなセミ?」
観察してみよう セミの羽化を観察しよう
■受験作文の課題
受験作文の課題とするページは次のとおりです。
これらのページのうちひとつをできるだけ毎日音読し、お父さんやお母さんと似た話や感想を話し合ってください。
その際、できればその話の要点をメモしておいてください。あとで発表する際にそのメモが活用できます。
P268
東京都共同作成問題
P274
都立桜修館中
P330
都立両国高附属中
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大変遅くなりましたが、夏休み朝の作文体験学習の資料の記事を載せました。
より詳しい授業の内容は、31日から動画でアップロードします。
作文の勉強でいちばん大事なことは、書くことではなく、書く前の読むこと、話すこと、経験することです。
書いたあとにどう直すかを指導するよりも、書く前にどう準備するかということの方が大事なのです。
おおまかに言えば、書く前の準備で8割が決まり、残りの2割が書いたあとの添削なのです。
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発表学習コースでの子供たちの発表は、毎回充実しています。
しかし、同時にいくつかの問題もあるようです。
第一は、まだ経験した事実の発表で終わっているものが多いことです。
単に「何かをした」というだけでは、したという経験だけで終わってしまいます。その経験を学問的に発展させることが大事で、それは小学校低中学年の場合は、やはり親の協力がなければできません。
このときの親の協力が、親子の知的な楽しい対話のきっかけになります。
勉強の中心は、親子の対話であって、その対話の機会を作るために、発表という場があるというふうに考えていくといいと思います。
第二は、親の協力がとてもよくできている場合ですが、その際に、親が子供を引っ張りすぎているのではないかと懸念されている方がいることです。
親の協力と親子の対話は、本来楽しいものですが、それが子供にとって苦しい勉強のように感じられているのであればやはり問題です。
楽しい勉強に必要なものは、脱線や失敗を許容する文化です。
いちばん大事なのは、自主性と創意工夫で、この自主性と創意工夫は失敗する可能性も高いものなのです。
成功を目指せば、無難なものになりがちです。しかし、無難なものは、自主性と創意工夫を必要としないことが多いのです。
これからの学力として大事なものは、小さくまとまった成功ではなく、大きな挑戦ですから、結果としての成功失敗よりも、過程としての創造性の方が大事なのだと考えておくことです。
第三は、これも発表が充実している場合ですが、発表学習に力を入れているために、普段の自主的な地道な勉強が後回しになりがちだという声があったことです。
小学生の勉強は、基本的に学校で間に合うようにできているものですが、今の学校教育の一斉指導のシステムでは、子供たちの学力差が大きい場合、有効な学習ができていない可能性があります。
また、家庭で毎日一定時間机に向かうという習慣は、短い時間でいいので、小学生のうちに確実につけておく必要があります。
發表学習と自主学習を両立させるためには、自主学習をパターン化して毎日やる時刻を決めておくことです。
やる内容としては、長文音読、暗唱検定の暗唱、算数数学問題集、更にできる場合は国語の問題集読書です。そして、それ以外に毎日必ず読書を学年の10倍ページ以上です。
理科や社会などは、やる必要はありません。ただし子供が好きな勉強を自主的にするのであればそれを止める必要はありません。
やることをそのつど親が指示するのではなく、何をどうやるかが決まっていて、子供が自分でどんどん進めていくという形にするのが理想です。
そして、發表学習は、子供の自習学習の勉強が一段落したあと、家族の団らんの時間で楽しくお喋りをする感じでやっていくのです。
さて、では、どういう感じで發表学習の準備を進めていくか、一つの例を挙げたいと思います。
私が父親なので、父と子の会話になっていますが、普通は母と子になると思います。
【経験】
父「今日は、何か、おもしろいことあったかい」
子「うん、本を読んでいたら、ポップコーンって自分で作れるらしいよ」
父「へえ、そうかい。じゃあ、作ってみたら」
子「よし、材料買ってくるね」
――材料を買って、家でポップコーンを作り始める。――
子「あ、できてきた。ふたを取って、見てみよう」
パチパチパチ、バーン、バーン、パーン。
子「あ、大変だ。破裂してきた。助けてえ」
父「おいおい、ふた持ってきたらダメじゃないか」
パーン、パーン、パーン、パーン、ポーン。
父「ふう、やっと火を止めた。しかし、すごい破裂だね」
子「うん、どきどきした」
【学問】
父「じゃあ、なぜこういう破裂をするのか、調べてみたらいいよ」
子「よし、調べて、レポートに書こう。ついでに、このできたポップコーンを写真に撮っておこう」
――インターネットで調べて、レポートを書く。――
【創造】
子「こんなふうに、書いたよ」
父「どれどれ、うん、いいね。じゃあ、このポップコーンの科学的背景がわかったところで、これをどう生かしたらいいか考えてみよう」
子「生かすって?」
父「この原理を生かして、ほかのものに応用してみるとか、自分で商売をするとか、そういうことだよ」
子「うーん……、いっぺんに破裂するから危ないんで、一粒ずつ方向を決めて破裂させれば面白いんじゃないかなあ」
父「うん、何の役に立つかわからないけど、その仕組みを考えたらいいかもしれないね」
子「あとは、トウモロコシでないもので作ってみるとか」
父「ポップなんとかという新しい食べ物ができるね」
子「みんなでマスクをして、破裂を楽しみながら食べるとか」
父「そういうお店があったら、はやるね」(はやるか)
こういう感じで、やっていくのです。
経験だけでも、それなりに発表して面白いものですが、その経験に学問的な研究を付け加え、更にその学問的な研究を生かして、創造的なことを考えるという流れでやっていけるといいと思います。
こういう経験の中で、親の実験や研究や創造を楽しむ後ろ姿が、子供の成長につながるのです。
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小学生時代の勉強は、楽しくやるものです。
苦しい勉強を我慢してやるものではありません。
そのためには、自分のペースで進める自主学習と、創意工夫を生かした作文学習と發表学習を組み合わせていくことです。
こういう勉強を通して、親子の知的な対話を進めていいくことが、子供の本当の学力につながるのです。
答えのある勉強は、人工知能がカバーしていきます。
これからの勉強は、答えのないものを中心にしていく必要があります。
そのためには、親が答えのない世界を楽しむ後ろ姿を子供に示すことです。
今の大人のほとんどは、答えのある勉強をする時代に生きてきました。
大人がまず答えのない世界を創意工夫で楽しむ生き方に切り替えることが大事なのです。
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昨日7月11日(水)20:30より、Zoom会議室で7月の森プロ交を行いました。
その前半の中根からの報告部分の動画です。
森林プロジェクトの目標と寺子屋オンラインの可能性について、約15分説明しています。
これからの日本の教育に関心のある方はぜひごらんください。
オンライン教育のツールは、現在、大きな技術革新が進んでいます。
これからの教育も、仕事も、このオンラインツールの活用なしには考えられなくなると思います。
しかし、大事なのはツールよりも、ビジョンです。(カタカナ語が続きますが)
これまでの教育は、ひとことで言えば受験のための教育でした。
それが、子供たちの教育にさまざまな歪みを生み出してきました。
もちろん、その受験のための教育は、ある程度までは子供たちの学力形成に大きく寄与する時代がありました。
しかし、今は、その利点よりも弊害の方が大きくなっています。
その弊害とは、ひとことで言えば、学ぶこと自体にあまり意味のないことを、ただ点数の差をつけるためだけに学ばされる度合いが大きくなってきたことです。
ところが、その受験のための教育の良し悪しを論じるより以前に、受験という制度そのものが今大きく変化しつつあるのです。
それは、これからのオンライン教育の仕組みを活用すれば、入学者に定員を設ける受験そのものが必要なくなってくるということです。
現在でも、既にMOOCなどのシステムでは、誰もが世界中のどこからでもほとんど無料で、世界の最高水準の講義を受けられるようになっています。
学ぶための手段や方法が大きく改善されたために、その手段や方法を手に入れるために行われていた受験は、これから急速に必要ないものになっていくのです。
すると、大事なのは、手段を手に入れることではなく、何を学びたいかという本人の意欲の方になってきます。
その意欲を育てるのが、これからの教育の主な目標になっていきます。
今、言葉の森では、オンラインシステムを使った、寺オン作文コースと発表学習コースを行っています。これは、既に30年以上の実績のある電話通信による作文指導と並行して行っているコースです。
この寺子屋オンラインと名付けた教育は、従来の学校や塾での勉強のような、先生が教えることを中心とした教育ではありません。
確かに対象が小中学生ですから、教える授業はあります。しかし、教えたことが定着したかどうかをテストして、教えたとおりのことができればそれで完了という教育ではありません。
そうではなく、教えたところを出発点として、自分から学問を深めそれを創造的に発表していく教育です。
この勉強には、従来の知識の詰め込みによる勉強とは違った楽しさや苦しさがあります。
その楽しさとは、自分らしい創造性を生かす楽しさで、苦しさとは、創造的に取り組むことによる苦しさです。
わかりやすい例で言うと、従来の勉強の典型は漢字書き取りや計算練習です。
この勉強はもちろん誰にとっても必要なものですが、今の受験教育の中では、間違えやすい漢字や間違えやすい計算問題が中心になって教えられるようになっています。
そのための知識の詰め込みには、それなりに楽しさと苦しさがあります。
一方、新しい勉強の典型は作文です。
作文は、覚えた知識を再現するようなやり方で書くことはできません。どういうテーマであっても、そこに自分なりの実例や意見の創造が必要になります。
だから、作文の勉強には、創造できないときには苦しさがあり、創造できたときには楽しさがあります。
この作文の勉強と同じようなスタイルの勉強を、国語、算数数学、理科、社会の全教科にわたって行っていくことがこれからの教育の大きな方向になっていきます。
それは、今、言葉の森では、寺オン作文コースと発表学習コースで行っています。
そして、それらの教育を担うのが、森林プロジェクトで理念と方法を共有する講師たちという関係で考えているのです。
▽森プロ交2018年7月
https://youtu.be/q1_4QGme-7s
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教育に携わる人には必見の動画です。
今、教育をめぐる環境は大きく変わっています。
それが単にツールの変化だけでなく、教育の方向そのものの変化につながっています。
人間の成長と創造という本来の教育の姿に戻りつつあるのだと思います。
寺子屋オンラインも森林プロジェクトも、未来の理想の教育のひとつの形になると思いますが、今はまだほとんどの人に知られていません(笑)。
知っているのは、言葉の森に関係する人ぐらいです。
しかし、だんだんとこのよさがわかってくると思います。
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小学生の平均読書冊数は、1週間に2冊程度と言われています。
しかし、この読書量は個人によってかなり大きな差があります。
今の小学生は、勉強や宿題や習い事に忙しいせいか、やることがあまりにも多い気がします。
それらを全部やろうとすると、例えば次のようなスケジュールになることがあります。
国語の勉強10分、算数の勉強10分、英語の勉強10分、理科の勉強10分、社会の勉強10分、読書の時間10分。
このようなやり方でバランスよく学力がつくと思うのは大きな間違いです。
学力の基本は、あくまでも日本語を読み取る力ですから、子供の学習時間としては読書50分、算数が苦手にならないように15分というような重点を決めた時間配がいいのです。(これはあくまでもひとつの例です)
家庭学習の中では、読書を最重点にした勉強のスケジュールを作っていく必要があります。
また、塾に通うような習い事をしている場合、その日は塾の勉強だけで終わり、家に帰ると何もしないということになる場合があります。
そういうときでも、読書だけは必ず毎日時間を確保していく必要があります。
読書を中心とした学習の積み重ねがその後の学力と土台となり、それが学年が上がるほどはっきりしてきます。
いろいろな勉強を少しずつやっていると、表面的な勉強はできたような気がしますが、本当の深い学力は付きません。
家庭学習は、見た目のバランスを考えるのではなく、重点を絞って取り組んでいくことが大事です。
そして、その読書も、子供の読む力に応じて、無理のない形で多読から難読へと進めていく必要があるのです。
寺子屋オンラインのクラスでは、毎週生徒どうしが読んだ本の紹介をしています。
これが、家庭での読書の強力な援軍になっている気がします。
ところで、読書の目標は学年の10倍程度と考えておくといいので、小学1年生が10ページ以上、2年生が20ページ以上、3年生が30ページ以上、……そして5年生以上が50ページ以上としておくといいと思います。
1日50ページ以上は、中高生も大学生も社会人も同じです。
それ以上、ひっきりなしに読む子もいますが、そういう子は逆に理科実験や自然観察のような手足を動かす体験にも力を入れていくといいと思います。
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教科の勉強は、宿題があったりテストがあったりして目につくので、あまり大きな差は出ません。
しかし、読書は、宿題もテストもないので、生徒による個人差がかなりあります。
お母さんも学校の先生も、ついテストの点数を見ますが、本当に大きな差は実は読書の方にあるのです。
習慣というのは、毎日やることによって身につきます。
暗唱の練習が進む子は、ほぼ毎日やっています。週に3回とか4回とかいうやり方ではありません。
読書も同じです。本を読むことが習慣になっている子は毎日読みます。
だから逆に、読書を習慣にするためには、毎日読むことが大切なのです。
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小学2、3年生の子のお母さんで、自分の子の作文をうまくさせようとして、よその上手な子のことを褒める人がいます。
これは、その子にとって何のプラスにもならないばかりか、作文そのものを嫌いにさせる原因になります。
いちばんの原因と言ってもいいと思います。
立場を変えてみればすぐにわかります。
妻が夫に、「隣のうちのご主人、格好いいわねえ」などと言って、夫が自分もがんばろうと思うことはまずありません。
逆に、夫が妻に、「あそこのうちの奥さん、いつもきれいだねえ」などと言って、妻が私もきれいになろうと思うことはまずありません。
ほかの人を褒めることは、何の意欲にも結びつかないばかりか、かえって反発の要因になるだけなのです。
そういう、自分に照らし合わせて想像力を働かせればすぐにわかることを、自分の子供に対しては忘れてしまう人が多いのです。
学校の先生でも同じです。
作文の指導と称して、上手な子の作文をプリントしてみんない配るようなことをする先生がいます。
それは、その子を褒めるという意味だけではいいのですが、それがほかの子の作文を上達させるようなことはまずありません。
そういう指導法で作文が上手になるのなら、日本中の子供がすぐに作文が上手になっているはずです。
作文は、ほかの人の上手な作文を見せられて上達するものではありません。
その子の作文のいいところを、その子のためだけに褒めるのでなければ、指導とは言えないのです。
学校で作文指導に熱心な先生に教えられると、そのクラスでは作文嫌いになる子が増えるという調査結果があります。
その熱心さの中身が、上手な子の作文を褒めるようなことになっているからです。
子供の作文を見たら、ほかの子と比較するのではなく、その作文のいいところだけを見て褒めてあげることです。
言葉の森の項目指導はそのためにあるのです。
「たとえを入れて書こう」という項目で、たとえができていたら、そのたとえの中身よりもまず本人が意識的に努力して書いたことを褒めるのです。
こういう地道な褒め方をせずに、おおまかに作文の全体を見て、うまいとか下手とか言うのは、子供の教育にとって何のプラスにもなりません。
子供の作文を上達させるかどうかの役割の半分は、お母さんの接し方にあります。
いつも、自分の子の作文のいいところだけを見て、たくさん褒めてあげてください。
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ときどき、「もっとどんどん直して、いい表現の仕方を教えてください」と言うお母さんがいます。
そういうことで作文が上達するのであれば、日本中の子供が作文が上手になっています。
作文は、直してすぐに直るものではありませんし、上手な表現を教えてすぐに上手な表現が使えるようになるものでもありません。
項目を入れる地道な努力をしつつ、読書と音読と対話で語彙力を地道につけていくしかないのです。
だからこそ、作文力がその子の本当の学力の評価になっているのです。
作文を上達させるいちばんの方法は、事前指導です。
逆に、作文を下手にするばかりか嫌いにさせるいちばんの原因は、書いたあとの注意のしすぎです。
注意をすれば、ごく短期間だけはうまくなります。
しかし、すぐに上達が止まり、やがて作文が苦手になり嫌いになっていきます。
注意は、書いたあとにするのではなく、書く前にするのです。
そして、書いたあとは、書く前の指導に沿ってよくできたところを褒めてあげるのです。
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東京学芸大学付属国際中等教育学校 H.Kさん
2018年9月編入
(保護者の方より)
課題で書いたフレーズが一文、そのまま実際、試験課題の
作文内でも使用できた!
とうれしそうに、試験直後話してくれました。
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夏休みの朝の体験学習の参加者は、のべ56名となりました。
曜日の変更ができるようにしたので、まだ若干名空きがあります。
体験学習を希望される方は、ウェブのフォームからお申し込みください。
https://www.mori7.com/kform_pre.php?f=tkg201808
今回の作文体験学習は、他ではまず体験できないユニークなものになっています。
それは一つには、家庭における親子の対話を重視していることです。
作文は、子供が今持っている実例だけでなく、身近な人に似た例を取材することによって、書く内容が格段に広がり、また深まります。
そういう、親子の対話を作文に活かすという形の勉強を経験していただきます。
もう一つは、6人以内の少人数で、お互いに作文の準備を発表しながら勉強を進めていくことです。
人間の意欲の大部分は、他の人との交流の中で生まれます。
点数や競争や賞罰によらない意欲が、他の人との交流の中で自然に生まれるのです。
そういう新しい体験を味わっていただきたいと思います。
第三に、教える内容が、言葉の森のオリジナルな作文指導だという点です。
他の作文講座などでは、まず教えてもらえないような独自の書き方のノウハウをお話しします。
この体験学習は、ただ作品を仕上げて終わるだけでなく、その後の作文の勉強に大きく役立つと思います。
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Zoomによる作文の体験学習は、まずしたことがない人ばかりだと思います。
本邦初です(笑)。
しかし、思ったよりもずっと簡単で、予想以上に面白いということが体験できると思います。
今回の体験学習は朝の9時なので、アメリカにいる日本人生徒なども体験しやすいと思います。
今回の体験学習は、それぞれ特徴があります。
小1・2は、全く書けない子でも大丈夫です。書ければもちろん更にそれ以上の話をします。作文が楽しいと思える体験学習になるろ思います。
小3・4は、読書感想文です。単なる文章表現上の指導ではなく、実体験に基づいた感想文指導をしますから、この書き方が本来の感想文になると思います。
小5・6は、受験作文指導です。受験作文のレベルを上げるためには、親子の協力が必要ですが、その親子の協力の仕方を中心に指導します。
以上のような指導をしているところは、たぶんほかにはないと思います。
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