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読解検定は間違えた方がいい試験 as/3580.html
森川林 2019/02/25 07:33 

 私(森川林)は、自分の子供にはよくこう言っていました。
「わからないところがあったら、空欄にしておくんだよ。どこがわからなかったか知ることが大事なんだから」
 一方、近くの塾の先生は、こう言っていたそうです。
「わからないところがあったら、何でもいいから書いておくんだ。どれかが当たるはずだから」
 正反対でした(笑)。

 今度、言葉の森で行う読解検定試験は、わからないところがあったら空欄にしておく試験です。
 それは、いい点数を取ることが目的ではなく実力をつけることが目的だからです。

 以前、ちょっと書いたエピソードを再掲します。
====
 言葉の森で小学生のときから作文の勉強をしていた中学生の生徒がいました。
 よくできる生徒でしたが、あるとき、その生徒のお母さんから電話がありました。「国語の成績がなかなか上がらない」というのです。
 作文は毎週よく両親にも取材して、充実した内容のものを書いていましたから、勉強はしっかりやっているはずです。

 それではということで、実際の国語の試験問題と解答を持ってきてもらうようにしました。

 そのお母さんと生徒の前で、問題文を読み、その問題をどう解くかということを1時間ぐらい問題ごとに説明しました。
 それまでも、一般論としてそういう解き方を話しているはずなのですが、実際にそのとおりにやっている子は少ないのです。

 解き方を説明すると、お母さんもその生徒も驚いていました。

 その後、その子の国語の成績はどんどん上がり、入試は神奈川県のトップ校と言われるところに合格しました。
 その生徒が、入試のあとしばらくして、何かの話をしているとき、「国語だけは得意なんです」と言うのを聞いて思わず笑ってしまいました。

 このように、国語は解き方さえわかれば、成績は必ず上がる教科です。
 しかも、解き方を考えながら問題文を読むと深く読む力がつくので、成績だけでなく読む力もついてくるのです。

 もうひとつの例です。

 やはり小学生のころから作文の勉強を始めて、中学生になり、言葉の森の読解問題を毎月8問きっちり解く子がいました。
 その子は、答えに納得がいかないと、よく電話をかけて質問をしてきました。
 それぐらいですから、国語の成績はとてもよく、めでたく志望校に合格したのです。

 高校生になり忙しくなったために、高1でいったん言葉の森を辞めていましたが、高3のとき、突然電話をしてきました。
 聞くと、国語の成績が上がらないと言うのです。

 仕方ないので、その子が実際に解いた問題を送ってもらいました。
 その解き方を見てみると、見事にこれまでにやった理詰めに解く方法を忘れていました。
 そのことを言うと、もうそれだけですぐに思い出したようです。

 それからしばらくして、無事に東大に受かったという連絡が入りました。
 理数系で、もともと数学の得意な生徒だったので、高校時代、国語の勉強に力を入れずに解き方を忘れていたのだと思います。 ====

 このように、厳密に解こうと思えば実力がつきます。
 厳密に解かないと、当たり外れの世界になってしまいます。

 厳密に解くとは、わからないところは、適当に選ぶのではなく空欄にしておくことです。
 空欄にするのが嫌だったら、必ず自分なりの理屈を考えて選ぶようにするのです。

 そうすれば、試験が返却されたときに、自分の考え方が合っていたかどうかがわかるからです。
 答えが合っていることが大事なのではなく、考え方が合っていることが大事です。

 だから、点数が悪かったら喜ぶことです。その分だけ自分が進歩するからです。
 では、点数がよかったら、その試験をした意味がないかというとそうではありません。
 厳密に解こうと思って試験問題を読むと、その内容がしっかりと頭に入ります。
 国語の試験には、似たようなジャンルの問題がよく出ます。
 一度読んだことのあるジャンルは、全体の見通しをつけて読めるので、読み取るのが早くなるのです。

 読解検定試験を受けていると、国語の実力がつきます。
 この試験を生かすためには、(1)必ず満点を取ろうと思うことと、(2)わからないところは空欄にしておくか又は自分なりの理由を明確にして選択することです。

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森川林 20190225  
 試験というと、8割取れたからいいとか、9割取れたからいいとか思いがちですが、読解検定試験は10割取れないとダメなのです。
 それは、理詰めの試験だからです。
 差をつけるための試験ではなく、全員が満点を取れるようになるための試験です。
 だから、実力がつくのです。


nane 20190225  
 今の国語の入試問題の中には、膨大な量の文章を制限時間内に読ませて解かせるというものがあります。
 それで、点数の差をつけるのです。(受験生かわいそう)
 だから、速読などが流行るのでしょうが、それは、国語力とはあまり関係がありません。
 本当の国語力は、第一に難しい文章を読む力、第二に緻密に読む力、第三のおまけとして速く読む力があるのです。



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勉強はひとりでするもの as/3578.html
森川林 2019/02/24 11:30 

 今、子供たちを取り巻く勉強環境は、至れり尽くせりの状態になっています。
 かゆくないところにまで手が届くような環境がいたるところに用意されています。

 しかし、その大部分は見た目をよくするための飾りです。
 本当の勉強の中身はわずかで、その周りにいろいろなおまけがついているのです。

 漢字を覚えるとか、計算の練習をするとかいう小学校3、4年生のころまでの勉強は、中身自体が少ないので、おまけのような導入部分がある方がやりやすいという面はあります。

 しかし、学年が上がってくると、そういう余分なものはない方が密度の濃い勉強ができます。
 その理想の形が、ひとりでやる勉強です。

 言葉の森の自主学習コースは、そのひとりで進める勉強の仕組みです。
 約1時間、自分なりの勉強をして、最後の10分で先生がチェックするという形ですから、これまでの勉強に慣れた人から見ればものたりない気がするとおもいます。
 もっと先生がいろいろ教えたり、やらせたり、答え合わせをしたり、解説をしたりする方が勉強を教えてもらっているような気がするからです。
 しかし、大学入試までの勉強は、解説の詳しい問題集や参考書があれば、それを自分ひとりでやっていくのが最もの芋栗のよい勉強法です。

 ひとりでやるのですから、できないところだけ印をつけて何度も繰り返しやることができます。
 また、簡単にできそうだと思えることは、答えを先に見てやり方を確認して、やらずに飛ばしていくことができます。

 ただし、中に、ほんのわずかですが、答えを見ても、解説を見ても、理解できない問題に遭遇することがあります。
 そのときだけ、先生に聞くか、お父さんかお母さんに聞くのです。
 難しいから理解できないという問題はほとんどなく、解説がもうひとこと詳しければ自分だけで理解できるものがほとんどですから、わからないところだけ聞くというやり方で十分に間に合うのです。

 先日、小学4年生で自主学習コースを始めた生徒の保護者から、勉強がとてもよくわかるようになったという報告をいただきました。始めてから、まだ間もない時期です。
 もともと読書のよくできる子でしたから、学力の基礎は十分にありました。そういう子がもし勉強がよくできなかったとしたら、それは人に教えてもらう形で勉強をしていたからです。
 自分が納得することを基本にして、自分ひとりで勉強していけば、本来の実力を発揮できるようになるのです。

 これから中学生になる人は、勉強の仕方をどうしようか悩んでいる人も多いと思います。
 中学では定期試験があります。ほとんどの子が塾に行きます。親はもう子供を教えられないと思っています。学校の先生は、テストをするための先生で、わからないところを教えてくれる先生ではありません。
 たったひとりでそういう未知の世界に入る中学1年生は、不安になって当然です。

 しかし、ここが、自分の力で勉強する仕方を身につけるいい機会なのです。
 いちばんいいやり方は、
(1)まず中学生の勉強の仕方が書いてある本を何冊か読み、大きな方向性を決めることです。
(2)次に、自分が勉強するための教材を選ぶことです。それを年間を通して5回以上繰り返しやれるようにするのです。
(3)最後は、お母さんやお父さんが一緒に考える形で勉強の計画を立てることです。

 中学生で自主学習コースの勉強をしていた生徒は、数学がクラスで一番と言っていいほどよくできるようになりました。
 また、お母さんと一緒に勉強の計画を立てて取り組んでいた生徒は、全教科が毎回クラスの最高点に近い状態を続けていました。

 受験期には、志望校の過去問に合わせた技術的な面が強くなるので、もうひと工夫が必要になりますが、それまでは自学自習を中心に勉強を進めていくことが最も大切です。

 勉強は、人に教わるものではなく、自分から学ぶものだということを基本にしてがんばっていってください。

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森川林 20190224  
 勉強はなぜ人に教わらない方がいいかというと、教える人は成績を挙げなければならないという責任感から、宿題をたくさん出すようになるからです。
 小中学生の勉強は、難しいものは何もないので、かけた時間に比例して成績が上がります。
 だから、出された宿題をきちんとこなしていれば、当然成績は上がります。
 しかし、その分、本来やらなくてもいい問題をやる時間が増え、そのために、読書をしたり、自分の好きなことをしたりする個性的で創造的な時間が減ってきます。
 そして、もっと重要なことは、勉強は人に教えてもらわないとできないものだという勉強観ができてしまうことなのです。


nane 20190224  
 勉強の仕方でいちばんいいのは、自主学習コースで勉強することです。
 しかし、人に教わる勉強に慣れている子は、少しものたりない気持ちがするかもしれません。
 そして、今は、作文クラスと、発表学習クラスの体制づくりが先になってしまったので、自主学習コースの体制づくりは少し遅れています。(もうすぐ体制を整えて募集を開始しますが)
 自主学習で基本的な学力をつけておけばそれで十分ですが、受験のときだけは勝つための勉強をする必要から半年か1年受験対応の勉強をする必要があります。
 しかし、基本はあくまでも自分で決めた勉強をすることです。



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寺子屋オンラインの少人数クラスの上達の早さをデータで調べてみて as/3577.html
森川林 2019/02/23 17:19 

 寺子屋オンラインの少人数クラスの生徒の作文を教えていて、「何だか上達が早いような気がするなあ」と思っていました。

 通学クラスや通信クラスで教えていると、段落をつけるとか、常体で書くとか、結びの工夫をするとかいう新しい項目を教えるときに、一度ではできるようにならないことも多いのです。
 ところが、寺子屋オンラインクラスでは、ほかの生徒に対する説明を聞いているうちにだと思いますが、その生徒に教えていないのにできるようになるということがありました。

 また、通常のクラスでは、結びの工夫のような面倒な表現は、できなくてもいいやという感じでスルーしてしまう子がいるのですが、寺子屋オンラインクラスでは、同学年のほかの生徒が工夫して書いているのを見るせいか、どの生徒もできて当然のように書いていました。

 この上達の度合いを調べる方法として考えたのが、字数の推移です。
 以前、森リンで評価のプログラムを作っているときに、字数と上手さの相関がかなり高いことに気づいていたからです。もちろん、短い文章で深い内容を書くという例外はありますが、大体において上手な子は長く書けるということがあったのです。

 そこで、寺子屋オンラインクラスで勉強している生徒と、一般の通学又は通信の生徒をランダムに抽出して、今年2019年の1月2週・3週の作文と、一年前の2018年の同じく1月2週・3週の字数の推移を調べてみました。
 その結果、小3から小5のどのクラスでも、寺子屋オンラインクラスの生徒の方が字数の伸び率が高かったのです。

▼2019年1月←2018年1月の平均字数の変化
 寺オンクラス一般クラス
小3540←370字470←430字
小4700←480字550←440字
小51030←870字640←550字
全体710←530字540←460字


 これは、ランダムに選んだ小3~小5の生徒22人の、2018年1月から2019年1月にかけてデータの比較ですからまだ一部の調査です。
 しかし、この範囲でも、寺子屋オンラインクラスの生徒は上達の度合いが早いということは言えそうです。

 その理由を考えてみると、やはりみんなの中で勉強するからということが大きいと思いました。

 今日、土曜日のクラスの発表交流会をしました。
 9時からのクラスは小3から小5の生徒なので、お互いの作文の発表に関する感想なども、なかなかよく考えて言っていることがわかります。
 10時からのクラスは、小1~小3の生徒が中心なので、まだそれほどうまく言えない子も多いのですが、それでもみんな考えながら自分の思ったことを言っていました。

 子供たちの成長の様子を見ていると、小学3年生までは、自分中心の世界です。
 深い関わりのある他人は、親や先生という権威のある人です。だから、この時期には親の役割がとても重要です。小3のころの子供たちは、身近な尊敬できる対象として親や先生を見ているからです。

 ところが、小4になると、親や先生の権威に無条件に従う時期を卒業して、ときどき自分の考えを主張するようになります。
 この時期は、親や先生よりも、友達にどう思われるかということが重要になってきます。
 だから、作文も、親や先生のために書くというよりも、みんなのために書くというようになるのです。

 そして、これが高校生以上になると、自分自身の向上のために書くというようになるのですが、ちょうど小学校高学年から中学生にかけては、その中間の、友達と一緒に勉強するというのが最も自分の気持ちに合う時にになるのだと思います。

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森川林 20190223  
 作文のように点数化されない勉強は、熱意というものが上達には欠かせません。
 言葉の森の作文指導は、まだ目標としての項目があるからいいのですが、普通家庭などで作文を教えていると、途中から子供が熱心に書かなくなります。それは、目標がないので、手を抜こうと思えばいくらでも抜けるようになるからです。
 しかし、相手は人間ですから、強制してやらせることはできません。
 そのときに重要になるのが、友達との交流です。
 交流の中で行う勉強は、遊びの延長の感覚でできるからです。


nane 20190223  
 今はまだ寺子屋オンラインクラスの人数自体が少ないので、学年の違う生徒も一緒に勉強しています。
 ある程度の違いは、かえって刺激になっていい面もあるのですが、同じ課題で切磋琢磨し合うというのがやはり理想です。
 今度、新小1~新中3の寺子屋オンラインクラス参加生徒を募集するのは、できるだけ同じ学年でクラスを作るためです。
 中3までの授業の動画作りが完了したら、高1から高3の生徒も寺子屋オンラインクラスで勉強できるようにしていく予定です。


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2.4週の授業の動画をアップロードしました as/3576.html
森川林 2019/02/22 17:36 

 2.4週は、寺子屋オンラインの作文クラスは発表会と清書です。
 同じく寺子屋オンラインの発表学習クラスは、発表会です。
 発表とは別に何かに取り組む人のための参考になるように、授業の動画をアップロードしました。

▼生物季節観測
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2019/2221638380.jpg

▼温泉たまご
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2019/2221638381.jpg

▼柳田理科雄さん
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2019/2221638382.jpg

▼緑色のジャガイモ
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2019/2221638383.jpg

●授業の動画
https://youtu.be/oRhfbyas8zc

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森川林 20190222  
 遅くなりましたが、2.4週向けの授業の動画をアップロードしました。
 毎日小学生新聞に載っていた柳田理科雄さんの話が面白かったです。

 小学生向けの新聞は、毎小、朝小、読売KODOMO新聞とあります。
 昔から、毎小の記事は面白いとすすめてきましたが、昨年あたりから更にいい話が載るようになりました。
 ただ、毎小は作文の投稿をする場が限られていて、習字や詩ばかり載せているので、そこだけが弱点です。(習字や詩の人には悪いですが(笑))

nane 20190222  
 毎小は、今の編集長ももちろんいい人ですが、前の編集長の人はいろいろなことに誠実な姿勢が感じられて、とてもいい人でした。
 毎日新聞の本紙は、いろいろ問題があるようですが(笑)、毎小だけはこれからもがんばってほしいです。

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