ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3846番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/28
好きな勉強を好きなだけできる場所 as/3846.html
森川林 2019/09/11 07:06 

 獲物のウサギを捕まえるために、日々爪を研ぐ練習をしているオオカミはいません。
 同じように、オオカミから逃がれるために、日々ランニングの練習をしているウサギもいません。
 どの生き物も、自然のままに生きて必要な能力を育てています。

 人間も本来はそういう生き物で、何も無理をしなくても十分に充実した人生を生きる能力をもともと持っているのです。

 大事なことは子供のそういう能力を育てることで、大人が先回りして将来必要となる能力をつけることではありません。
 本人が自分で力をつけていくことが大事で、他人が本人の外側から力をつけさせようとするのではないのです。

 最も大切なのは、子供時代に自分の好きなことをたっぷりやっていくことです。

 しかし、子供に好きなことをやらせようとすると、今の社会ではゲームをし続けるとかYouTubeを見続けるとか、非生産的なただ受け身で娯楽に没頭するような、工夫の必要のない創造性にかけた好きなことに熱中する面があります。

 そこで、教育という工夫があるのです。

 子供時代は好きなことをすることが最も大切ですが、その好きなことを、好きな勉強をするというふうに置き換えて方向を変えていくとよいのです。
 よくないのは、嫌いな勉強を必要だからという理由でさせることです。
 最もよいのは好きな勉強を好きなだけさせることです。

 勉強は物事の全体的な体系ですから、好きな勉強を好きなだけしていると、必ずそこから嫌いな勉強も好きな勉強の一部としてする形になってきます。
 本人が好きなことを好きなだけやらせておくことが、子供時代の教育の基本です。

 好きな勉強を好きなだけするということにいちばん近いのが、発表学習という勉強です。

 子供たちが自分の学校生活や家庭生活の中で不思議に思ったり興味を持ったりしたことを、自分なりに研究したり調査をしたり実験したりして、みんなの前で発表するというのが発表学習クラスの勉強です。

 今の子供たちは、興味も何もない勉強を、ただ必要だからという理由で、国語、算数、理科、社会、英語というように区分して学ばされています。
 本当は、自分の興味のある発表学習が勉強の最も重要な核であり、この周囲にさまざまな教科の学習があると考えることが大事です。
 これが、これからの教育観の大きな転換になります。

 教育の大きな目標が、教科に分割された学習内容を学ぶことではなく、まず自分の好きなことを好きなだけ学ぶというところに置かれるようになるという発想の転換が必要になっているのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20190911  
 発表学習で大事なことは、子供たち一人ひとりの取り組みです。
 個性的創造的な発表をする子が多くなれば、どの子もそれに影響されて個性的創造的な発表をするようになります。
 ただし、これは点数のつかない勉強なので、子供たちと親の勉強観の転換が必要になります。
 そのためには、先生が、発表学習の意義と方法を理解しておくことも必要になるのです。



nane 20190911  
 発表学習の内容が充実してくるのは、小学4年生ぐらいからですが、小学校低学年でも工夫をすればその学年なりの面白い発表ができます。
 それを、「せいかつ文化コース」という名称でこれから始めていく予定です。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
中高一貫校(11) 発表学習クラス(0) 

記事 3845番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/28
塾の作文より言葉の森の作文の方がいい as/3845.html
森川林 2019/09/10 08:51 

 以前、言葉の森に次のような生徒が来ました。
「他の作文通信教育で、有名な先生が監修しているらしいので、よいい教材だと思ってやってみたが、最初は面白かったもののその後なかなか続けることができない。そこで、言葉の森に体験学習を申し込んでみたら、担当の先生が毎週電話をくれるので子供もやる気が出て、作文の電話の日が待ち遠しく思うくらいになってきた」
という話でした。

 最近、学習塾でも、作文指導を行うところが増えてきました。
 それは、塾教材の出版社が、作文指導のできるような教材を開発して学習塾におろすようになったためです。
 しかし、作文指導というのは、実際に教えてみると、書ける子いつも書けるが書けない子はいつも書けないということになりがちです。

 学習塾の場合は、書ける子を更に上手に書かせるとか、書けないことをうまく書けるようにさせるとかいう指導はできないので、毎回同じように、よく書ける子と書けない子がそれぞれの作文を書くということになってくるのです。

 すると、書ける子は飽きてきますが、書けない子はそれ以上にやる気がなくなってきます。
 子供たちを飽きさせないように、厳しい注意をする先生もいますが、その注意が的を外れていることも多いのです。
(実は、指導力のある先生ほど、子供の作文の欠点を注意しません。)

 そこで、やはり学習塾で作文の勉強するよりも、小さいころやっていた言葉の森で担当の先生に教えてもらう形の勉強がいいと言って、高学年や中学生高校生になってから戻ってくる子もよくいるのです。

 作文指導は、勉強の中でも最も難しいものにあたります。
 教科の勉強は、教え方のマニュアルさえあれば誰でも教えられますが、作文はマニュアル以外の作文指導の経験がないとできないことが多いからです。

 言葉の森では、小学生から始めて高校生まで作文の勉強している子もよくいます。
 そういう子供たちは、たとえ最初は苦手だったとしても、長年続けているうちに必ず上手になります。

 作文は上達するのに時間のかかる勉強なので、何しろやめずに長く続けることが大事なのです。

 ところが、他の通信教育や塾の作文指導で、作文を書くことがいったん嫌いになった子は、新たに作文の勉強を始めようという気にはなかなかなれません。
 だから、最初から、長い伝統のある、たぶん日本でいちばん作文指導の実績のある言葉の森で勉強していくのがいいのです。
 

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20190910  
 スズキ・メソードの鈴木さんが、「子供を音痴にするのは簡単だ」と言っていましたが、子供を作文嫌いにするのも同じように簡単です。欠点を直し続ければいいのです。
 受験中の生徒は、この欠点直し中心の指導にも耐えていきますが、受験が終わったらもう二度と作文の勉強などしたくないと思うはずです。
 作文を上手にするのは、欠点を直すことによってではないのですが、ほとんどの人が赤ペンでよくないところを直す指導をしてしまうのです。


nane 20190910  
 作文を上手にするコツは、上手に書かせることによってです。
 下手な作文を書かせてそれを直すことによってではありません。
 上手に書かせるために、事前の準備と、(受験作文の場合は)事後の推敲があります。
 どうして推敲を受験作文に限るかというと、普段の作文で推敲までやらせると負担が大きくなり、かえって続けられなくなるからです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
言葉の森の特徴(83) 
コメント271~280件
……前のコメント
作文と国語読解 森川林
 作文が苦手なら、まず国語読解、それから作文です。  作文 6/19
記事 4485番
作文が書けない 森川林
 作文を書けない子が増えています。  しかし、それは作文が 6/18
記事 4484番
難読で頭がよく 森川林
 「何にも読まないよりも、漫画でも読んでいた方がよい」という 6/17
記事 4483番
子供たちに必要 森川林
 子供たちの多くは、学校や塾の勉強に退屈しています。  そ 6/16
記事 4482番
プログラミング 森川林
 プログラミング学習のような新しい学習は、「面白そうだからや 6/15
記事 4481番
作文力のない子 森川林
 作文については、大きな誤解があります。  それは、作文は 6/14
記事 4480番
小学校低学年の 森川林
 学力の本質は、日本語を読む力です。  漢字とか計算とか英 6/13
記事 4479番
言葉の森の那須 森川林
 那須のサマーキャンプは、オンライン4人クラスの勉強で知り合 6/12
記事 4478番
秘密は蜜の味 ゆめ
白うささん、お菓子を部屋に隠すってすごいね。 わたしも自分 6/12
記事 4369番
秘密は蜜の味 白うさ
私の秘密は母がいない間にこっそりお菓子を食べることです。お菓 6/11
記事 4369番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習