●動画:
https://youtu.be/0DfU7rfFaL4
たまたまウェブのニュースで、読書と学力テストに関する調査と、不登校に関する調査を見ました。
いずれも、「確かにそうだろうなあ」と納得できるところがあったので、紹介します。
「家に本が多いほうがテストの正答率高い? 文科省調査」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210905/k10013244361000.html
200万人以上を対象にした調査ですから、精度は高いと思います。
この調査によると、
====
▽0~10冊と答えたのは小学生で11%、中学生で14%
▽11~25冊が小学生で19%、中学生で20%
▽26~100冊が小学生で34%、中学生で32%
▽101~500冊が小学生で32%、中学生で30%
▽501冊以上が小中学生とも5%でした。
====
図書館で本を借りて読んでいる子もいるでしょうし、キンドルで読んでいる子もいるでしょうし、本の質にもよりますから、一概にどうだということは言えません。
しかし、100冊が平均だとすると、幅90cmの普通の本棚の1棚で50冊ぐらいの本が入りますから、2棚ぐらいの本があるというのが平均的なところだと思います。
この調査では、成績との関連も書かれていました。
====
学力テストの正答率をみると、小学校の算数では、蔵書数が最も多い子と最も少ない子では18ポイントの差があり、中学校の国語でも15ポイント差が開くなど、蔵書数が多いほうが正答率が高くなる傾向が見られました。
====
大事なことは、算数数学のような一見読書とは関係ないように見える教科で差が出ていることです。
これは、読書が、理解力や思考力と結びついていることを示しています。
もうひとつの調査は、不登校についてでした。
これは、5月ごろの記事だったようです。
「文科省調査で見落とされた「不登校傾向」33万人の子供たち」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2542e3fe50551fbb45b582f6e1520657d495c2b4?page=1
====
小学校5万3350人、中学校12万7922人、高校5万100人で、在籍数に占める割合は、それぞれ0.8%、3.9%、1.9%となっています。不登校は小学校、中学校で平成25年から前年比プラスを記録しています。
====
つまり、毎年の少子化と正反対に、不登校の子は年々増えているということです。
また、不登校の理由としては、次のようなことが挙げられています。
====
公益財団法人日本財団『不登校傾向にある子どもの実態調査』では、文部科学省が定義する「不登校の子どもたち」に加えて、学校に馴染んでないと思われる「不登校傾向にある子どもたち」の実態を調査しています。
……
不登校の理由として「先生とうまくいかない」という項目に対して、約4割もの生徒が選択をしている事実です。
====
あくまで推測の域を出ませんが、私が考える理由は、次のようなことです。
・学校の勉強がつまらないこと(知的刺激のあるような勉強ではないこと)
・意味のない宿題が出されること(単なる作業のような宿題)
・テストによる評価と競争が勉強の目的のようになっていること(先生自身がそう考えがちなこと)
さて、現状の問題を取り上げるだけでは不十分なので、私なりの解決策も書きたいと思います。
読書については、毎日、自分の好きな本を(易しい本でいいので)毎日10ページ以上読むようにすることです。
これなら誰でもできます。
言葉の森のオンライクラスで毎週の読書紹介に参加するようにすれば、更に完璧です。
不登校については、無理に学校に行かなくてもいいということです。
今は、学校で授業を受けるより、自宅で自分のペースで勉強した方が何倍も能率よく勉強ができます。
ひとりでは勉強のきっかけがつかめないという場合は、言葉の森のオンラインクラスの午前中の授業に参加すればいいと思います。
大事なことは、子供の教育を考える際に、目先のことにとらわれないことです。
成績がどうしたとか、進学がどうしたとかいうことは、どうでもいい些細なことです。
将来、子供がどういう仕事をして社会に出ていくかということが大事です。
そのときに必要になるもののひとつは、読書力です。
そして、社会に出る途中の過程で、どの学校に行ったか、又は行かなかったかということは、世の中に出れば何の意味も持たないことになるのです。
●動画:
https://youtu.be/0f2WJBEue4M
■高度な読解力さえつけておけば、大学入試で小論文が必要になったときの進歩が早い
小学生のときに言葉の森で作文の勉強をしていた生徒が、いったんいろいろな事情で退会したあと、大学入試の時期になって、「小学生のときに習っていた○○先生に、小論文を教わりたい」と言って再開するケースが時々あります。
そのときに、短期間で小論文が上達する生徒は、休んでいたときに、ある程度難しい本をしっかり読んでいた生徒です。
難しい本というのは、大学入試の現代文の問題文として出されているような内容の本です。
作文力の土台となっているものは、高度な語彙力と読解力なのです。
■作文は続けるのが最も難しい勉強だが、国語の勉強は続けやすい
作文は、勉強の中で最も続けることが難しい勉強です。
だから、作文の勉強を続けられる生徒は、どの教科の勉強もできるようになります。
小学校高学年から、中学生にかけては、作文の課題が難しくなるとともに、学校で作文の授業がなくなるため、作文の勉強を続ける意欲が低下しがちです。
国語読解の勉強は、作文のような難しくはなく、数学の公式や英語の文法のような積み重ねの知識も必要ありません。しかも学校の授業にそのまま役立ちます。
だから、作文の提出が滞りがちな子であっても、国語読解クラスは楽に続けられるのです。
■学力の中心は国語力。国語力の重点は、読解力と記述作文力
学力のもとになるものは、広義の国語力です。
国語力は、単なる国語という教科の学力ではなく、理解力、思考力、表現力の総合力です。
国語力のある生徒は、数学や英語の成績も、取り組み出すと短期間で向上します。
現在は国語力は主に読解力として評価されていますが、今後は記述力と作文力が評価されるようになります。
だから、読解力と記述作文力を並行してつけておくことが大事です。
しかし、どうしても両方やるのが難しい場合、しばらくは国語読解か記述作文かどちらかの勉強だけになってもいいのです。
■他の学習塾や予備校にはない、言葉の森だけのユニークな国語読解指導法
言葉の森の国語読解指導法は、他の学習塾や予備校の国語の勉強とは全く違うユニークなものです。
それは読解マラソンと呼んでいる日々の問題集読書と、読解検定問題の理詰めの分析・発表から成り立っています。
この方法で、早い遅いの違いはあれ、すべての生徒が国語力読解力を向上させています。
国語力をつける最も効率のよい方法が、言葉の森の国語読解学習です。
■読解のコツは「読解・作文力がしっかり身につく本」(かんき出版19000部)で詳しく解説
言葉の森代表の中根が、それまでの読解・記述・作文の学習法をまとめたものが、「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」(かんき出版19000部)です。
「小学生のための」と銘打っていますが、内容は、大学入試を目指す高校生にもそのまま役立つものです。
読解問題の解き方がわかると、国語の成績を上げるコツがわかり、模試の分析なども自分でできるようになります。
■毎月の読解検定で、読解力の進歩のあとが数値で把握できる
言葉の森では、毎月第4週の土日に、小学一年生から高校三年生を対象にしたオンライン読解検定を行っています。
高校生の読解検定の難度は、大学入試センター試験と同程度ですから、読解検定で満点を取ることが読解力向上の目標となります。
毎月、数値で自分の読解力がわかるので、国語読解の学習も意欲的に行うことができます。
■センター試験満点講座の実績あり。卒業生は東大、京大、早稲田、慶應などに
言葉の森では、以前、高校三年生を対象にした、「センター試験満点講座」を開いていました。
その講座に参加した高校生の生徒は、例外なく短期間で現代文の成績を向上させました。
その後、時間の都合で、センター試験満点講座は終了しましたが、今回の高校生の国語読解クラスはそのセンター試験満点講座を引き継ぐものになります。
言葉の森のこれまでの生徒の中には、東大、京大、早稲田、慶應に進学した生徒が何人もいます。
言葉の森の学習で国語力をつけていたのが、役に立っていたのだと思います。
■オンラインクラスなので、その場で勉強ができ、振替出席もできる
国語読解クラスは、オンライン五人クラスで、担当講師による一人ひとりの個別指導がある形で行われるので、授業の聞きっぱなしということがありません。
その場で問題文を読み、その場で読解問題の理詰めの説明を考えるので、授業に出ること自体が密度の濃い勉強になっています。
実力をつけるためには、毎日の問題集読書が必要ですが、その家庭学習は時間が10分程度の問題文を読むだけの自習なので、だれでも容易に続けられます。
授業を欠席した場合は、他の国語読解クラスに振替で出席することができます。
■お問い合わせはお電話で
国語読解クラスのお問い合わせ、お申込みは、お電話でお願いします。
国語読解クラスの受講案内をお送りします。