●動画:
https://youtu.be/88otBtykoMc
web3.0は、インターネットが単なるページの閲覧や、双方向コミュニケーションの手段となるだけでなく、価値の交換も含めたより現実社会に近い流通の手段となることです。
ここから何が生まれるかというと、より個人の自由な社会参加ができるようになるということです。
現在の社会では、個人の社会参加は、会社などの組織を通じてという形をとるのが普通です。
ビジネスに参加するには会社を通して、政治に参加するには政党を通して、というのが大きな枠としてあり、個人が自分ひとりで参加できるのは、価値の移転が伴わない趣味の世界や、自分の持っている資金や時間の範囲内でということでした。
しかし、これからは、より自由に個人が直接社会に参加できるようになります。
すでに、YouTubeやSNSの世界では、個人が個性を生かして社会参加することが現実的になっています。
これまでの社会参加は、組織を通してということが一般的だったので、その組織に所属するために学歴が必要であり、その組織に所属したあと、本人の個性をもとにした学力を発揮するという順序になっていました。
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┃学力┃
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┃個性 ┃
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┃学歴 ┃
┃ ┃
┃ ┃
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しかし、これからは、個々人の個性がより直接的に社会の中で表現できるようになるので、最初にあるのは、基本的な学力を身につけることだけで、最も大事なのは、個性とその個性を生かす学力を身につけることになります。
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┃学力 ┃
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┃個性 ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃学力 ┃
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今の教育は、子供たちに学力をつけることよりも、点数の差をつけることを目的にしているように見えます。
先生の仕事は、その点数の差を、より正規分布に近い形でつけることになっています。
しかし、教育の本当の目的は、全員が100点を取れるようになることです。
その100点を取れる学力の中心は、日本語の読み書きの力と基本的な算数数学の力をつけることです。
それ以外のことは、本人の興味の範囲でやっていけばいいのです。
その全員が100点を取れる学力の基礎の上に、その子の個性を伸ばし、その個性を生かすために、真に必要な学力を伸ばしていくということが、これからの教育になります。
web3.0の時代は、個人の社会参加が現実に可能になる時代です。
インターネットを、単にYouTubeやブログを見るツールとして使うのではなく、また、単にSNSでコミュニケーションを交わすツールとして使うのでもなく、個人が価値の移転を伴う社会参加をするためのツールとして使うことが、これから誰にも可能になるという時代なのです。
これまでの教育の目的は、よりよい組織に所属することでした。多くの場合、それはより難しい大学や学部に合格することで、そのあと、会社に就職し、そのあと、仕事をするという順番になっていました。
これからの時代は、個人が直接に社会参加の仕事ができる時代になります。
そのときに必要な教育は、個性、思考力、創造性、コミュニケーション力、共感力を育てる教育です。
そのためには、小学生時代から、これからの教育の方向に沿った学力を育てていく必要があるのです。
※web3.0は、「ウェブスリー」と読む人が多いと思いますが、この動画の中では、「ウェブさんてんぜろ」又は「ウェブさんてんれい」と読んでいます。
その理由は、今後、web3.1やweb3.2などとなった場合、「ウェブスリーポイントワン」「ウェブスリーポイントツー」などと言うよりも、「ウェブさんてんいち」「ウェブさんてんに」という方が言いやすいからです。