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オンライン少人数クラス教育宣言――オンライン少人数クラスの教育は、集団指導でも個別指導でもなく、クラス指導というかたちの、生徒の発表と対話を生かした新しい時代の教育 as/4750.html
森川林 2023/05/28 06:57 

ガクアジサイ

●動画:https://youtu.be/nxiulFnu9cg

 オンライン少人数クラスの教育というのは、言葉の森が初めて始めたことなので、ほかに比較できるような教室はありません。

 オンライン少人数クラスの教育は、集団一斉指導の教育ではありません。
 しかし、単なる個別指導の教育でもありません。
 それらの教育とは異なる、生徒どうしの発表と交流、生徒と先生の対話を中心にした5人以内の少人数クラスでの教育です。

 これまでの勉強スタイルの多くは、生徒が教室で先生の話を聞き、そのあと家庭で行う宿題を出され、時どき教室でテストをされるというかたちでした。

 この従来の教育には、三重の無駄がありました。

 第一は、先生の話を聞く授業は、わかることもわからないこともひととおり聞かなければならないという無駄です。
 勉強は、参考書や問題集を自分のペースで進めた方がずっと能率がいいのに、授業では最初から最後まで先生の話を聞かなければなりません。

 私は、小学校高学年のころ、授業が退屈で、教科書にずっと落書きを書いていました。
 そのときの担任の先生は、後に校長先生になるとてもいい先生でした。
 しかし、私は授業を聞いているだけの時間が退屈で仕方なかったのです。
 今も、このように感じて授業を受けている子供たちは多いと思います。

 第二は、学校から出される宿題は、その多くが無駄だということです。
 できることを何度もやらされる一方、できないことも通り一遍でしかできません。
 自分で判断して、できない問題を中心に自習をすればいいことを、人に指示されて全員一律の宿題をやらされるのですから、時間がかかるだけでそのわりに中身はあまりありません。
 宿題が必要なのは、自分で勉強できない生徒だけでいいのです。

 第三は、単なる評価のためだけのテストという無駄です。
 テストは、過去の評価のためのテストでなく、未来の指導のためのテストであるべきです。
 しかし、今のテストは、結果を評価するためだけのテストになっています。
 そのため、重要なことをテストするよりも、生徒が間違えやすいことを中心にテストをするという本末転倒のテストになっています。

 テストの目的は、点数をつけることではなく、100点が取れるまで指導することにあります。
 だから、点数をつけることはゴールではなく、指導のスタートです。
 答えのあるテストは、100点が取れるまでやることが当然なのです。


 授業の無駄、宿題の無駄、テストの無駄という現在の教育の三重の無駄は、今の教育体制のもとでは解決できません。
 教える先生の工夫では、この無駄の多い教育を変えることはできません。
 根本的に、教育のプラットフォームと、教育に対する考え方つまり教育観を変える必要があるのです。


 オンライン少人数クラスの教育は、友達と一緒に行う学習を基本としています。
 それは、5人以内という人数を限定したクラスだからできる学習です。

 オンライン少人数クラスでは、読書紹介とか、一人一言の時間とか、先生のちょっとした雑談とか、勉強の中身とは一見関係のない無駄に見える時間があります。
 しかし、それらは無駄ではありません。

 生徒が身につける勉強の中身は、家庭での自主学習によるものです。
 授業での先生の役割は、生徒の家庭での自主学習の状況をチェックし、必要に応じてアドバイスをし、生徒たちが自由に発言できるクラス作りをすることです。
 そのときに、ひとつのクラスで友達と一緒に勉強しているという環境が必要になるのです。

 子供たちが成長したときに残るのは、友達と一緒に勉強した経験と、家庭で行った自主学習の蓄積です。
 学習とは、知識をブロイラーのように詰め込むことではなく、人間の経験として身につけることです。
 人生の一部として身につけた学習が、生きた学習になるのです。

 教育は、生身の人間の関わりの中で行われる必要があります。
 少人数クラスの学習は、集団一斉指導の学習とも個別指導の学習とも違います。
 しかし、この新しい学習スタイルは、まだ十分に理解されているとは言えません。
 教える先生の側も、つい昔ながらの一斉指導や単なる個別指導の教え方になりがちです。
 また、保護者の方も、生徒がお喋りばかりしていて無駄の多い授業だとみなしがちです。

 しかし、このオンライン少人数クラスの教育が、これからの新しい教育の姿です。
 AI時代に、勉強のスタイルと勉強の目的は大きく変わります。
 与えられた知識を詰め込み再現する教育から、新しいものを創造し発表する教育に変わるからです。
 その新しい教育のひとつの姿が、言葉の森のオンライン少人数クラスの教育なのです。

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作文が当日中に書き終えられない場合は、翌日中に書き終えて送信してください――作文力のグラフを上達の目安に as/4749.html
森川林 2023/05/27 18:39 

ハクチョウソウ

 保護者懇談会で、低学年の生徒の保護者の方から、「授業のあと、くたびれて書き終えられないので……」と相談がありました。

 小学校高学年や中高生でも、そういう人がいると思います。

 したがって、翌日中に書き終えて送信するということにしたいと思います。

 しかし、「今日はできないから、いつかやる」ということは認めません。
 必ず授業中に書き出して、その日か、翌日の間に書き終えて送信するというふうにしてください。

 中学生、高校生は定期テストと重なるときがあると思います。
 その場合は、
・休むか、
・他のクラスに振り返るか、
・時間を15分とか30分とか区切って、要約と感想だけでまとめるとか、
いずれかやりやすい形を工夫してください。

 作文は、長い勉強なので、無理をせずに続けていくことが大事です。
 細くても長く続けていれば、それに比例して必ず上達します。

 上達の目安は、字数点と森リン点の推移です。
 作文の点数推移のページで、グラフが右肩上がりになっているかどうかを確かめてください。
https://www.mori7.com/oka/sk_tenn.php

 字数は、年間100~200字増えていることが上達の目安です。
 字数は、小6以上で、コンスタントに1200字以上書けるようになることが目標です。

 森リン点は、年間2ポイント上昇していることが上達の目安です。
 森リン点は、小6以上で、平均的に86点以上になることが目標です。

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