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記事 5015番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/1
大学入試が終わり、晴れて大学生になったみなさんに。大学生時代は、学問とビジネスと出会いの時代。 as/5015.html
森川林 2024/03/12 12:05 

ユキヤナギのつぼみ



 早い人は、小学生時代からの長かった勉強が終わり、やっと大学というゴールに入ったことで一安心していると思います。

 でも、その安心の気持ちは、1週間ぐらいで切り替えて、新しい挑戦に向かっていくことが大事です。

 挑戦のひとつは、学問です。
 大学生時代は、時間がたっぷりあります。
 普通に勉強していれば、単位を落とすようなことはまずありません。
 大学での勉強は、普通にやっておけばいいのですから、もっと大事な本当の学問をすることです。

 本当の学問とは、難しい本を読むことです。
 高校時代の倫理や政経や歴史の教科書に載っていた名前だけは知っている本を読んでいくことです。

 私(森川林)が、大学生時代に読んで印象に残っている本は、
ヘーゲルの精神現象学」(ヘーゲル)
(その解説書「ヘーゲル精神現象学の生成と構造」(イポリット))
存在と無」(サルトル)
雇用利子貨幣の一般理論」(ケインズ)
葉隠」(山本常朝)
成功の実現」(中村天風)
などです。
 教科書に載っていない本や、難しくない本もありますが(笑)。


 岩波文庫の青帯、白帯は、かなり時代が古いですが、世界の古典が載っています。
 こういう本は、大学生時代以外は読めません。
 社会人になったら、そんなまだるっこしい本は読んでいられないからです。
 しかし、若いときに読んだ難しい本は、自分の考え方の骨格を形成します。
 だから、大学生になったら、まず難しい本を読むことです。


 もうひとつの挑戦は、広い意味でのビジネスです。
 新しい仕事を自分で作り出していくことです。
 もちろん、学生時代にやる仕事ですから、本格的なものではありません。

 また、大学生のときに始めるような仕事は、たかが知れています。
 誰もが考えつくようなことをやるのがせいぜいです。

 しかし、物事のスタートは、みんなそうです。
 その誰もが考えつくような仕事であっても、40代や50代になってから始めるのでは遅すぎます。
 失敗しても、何度でも再チャレンジできる20代でやっていくのがいいのです。
 そのチャレンジが、将来の仕事に結びつくことはたぶんありません。
 しかし、チャレンジしたということが、必ずあとで生きてきます。
 それは、チャレンジすることを恐れないようになるからです。


 3つ目の挑戦は、サークル活動に参加することです。
 大学生時代は、出会いの場が豊富にあります。
 大学での勉強だけをするのではなく、いろいろな人と出会う場を自分で見つけていくことです。

 ただし、政党や宗教と結びついたサークルには参加しないことです。
 そのためには、信頼できる先輩に聞いてみることです。
 ネットで調べるだけでもかなりわかります。
 大学生時代は、勉強力以外に、調査力も必要になるのです。

 しかし、今は、そういう政治や宗教と結びついた団体はあまりないと思います。
 たとえそういうところに入ったとしても、すべていい経験だと思えばいいのです。


 大学生のみなさんは、新しい環境にどう取り組んでいくかということを、入学前に考えておくといいと思います。

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森川林 20240312  
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。
18歳から22歳は、思考力が最も伸びる時期です。
この時期に、学校の勉強や遊びに時間を費やすだけでなく、難しい本を読むことに時間を使うことです。そして、新しいビジネスに挑戦することです。


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言葉の森 事務局 2024/03/12 09:56 
明治大学法学部・中央大学法学部・立教大学法学部・上智大学法学部  T.K.さん

<保護者様より>
 K先生、ありがとうございます。
 言葉の森では、三名の先生に長くお世話になりました。今思えば、聞いた話のところで話をするのが、親としては楽しくいい時期だったなぁと思います。少し前に小学生の頃の作文を見返したところ、こんな話をしていたか…と自分でもおかしく、笑ったり泣いたりでした。読解力も書く力も言葉の森で身につけることができました。おかげ様で、進学先が決まりホッとしております。本人は、今は小中学生の頃に戻り、ハリーポッターを夢中でハイペースで読んでおります。速読力も身についたかもしれません(笑)

<担当講師より>
 Kさん ずっと作文を頑張ってこられました。私が最後の担当で、受験勉強に専念されるため言葉の森を卒業されていました。
 思えば、中高一貫の難関校に挑んだときも、言葉の森におられました。努力家で、強い気持ちをもつKさんの新しいスタートをお祝いします。おめでとうございます!

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