https://youtu.be/pbU9obOVArc
◆◆人は褒められることで伸びる
子供に限らず、人間は褒められて励まされる方が頑張ります。
しかし、褒めて励ますということは、実力と自信のある先生や保護者でないとなかなかできません。
先生であっても親であっても、そういうことのできる人は実は限られています。
人間は最初は優しく教えていても、途中から優しく教えることに飽きてくることがあるからです。
◆◆子供に言ってはいけない言葉
勉強を教わる子供に言ってはいけない言葉は、「こんなこともできないの?」「こんなことも知らないの?」です。
それは単なる事実を伝えているのではなく、子供の自尊心を傷つけるからです。
「こんなこともできないの?」と言われて発奮する子供もいるかもしれませんが、多くの子供は意欲を失ってしまいます。
◆◆答えのある分野でのAIの優位性
ところが、AIはそういう言い方はほとんどしません。
いつも相手に寄り添いながら、より良いアドバイスをしようとしてくれます。
そして、少しでも良いところがあれば、大げさなくらいに褒めてくれます。
また、時間に関しても、朝早くから夜遅くまで、いつ聞いても同じ対応で接してくれます。
同じことを何度聞いても、人間のように「この前教えたばかりじゃない」などということは言いません。
その上、教える内容に関しては、プロの家庭教師と同等か、それ以上にレベルの高いことを教えてくれます。
もちろん、「もっとレベルを下げてわかりやすく教えてほしい」と言えば、その通りにわかりやすく教えてくれます。
◆◆答えのある勉強ではAIが力を発揮する
答えのある世界ではAIは非常に優れた先生です。
答えのない世界に関しては、自分で考えたり、友達と話し合ったりする中で考えを深めていく必要がありますが、勉強のように答えのある分野では、懇切丁寧に、忍耐強く、優しく励ましながら教えてくれるAIは最も良い先生の一人なのです。
◆◆「丸投げ」から「使いこなし」への移行
子供は、ときどきAIに丸投げして答えを教えてもらい、そのまま宿題をやるということがあるかもしれません。
それは、人間にまだAIを利用するための免疫ができていないためです。
AIに丸投げして答えを教えてもらった子供は、最初のうちは「得した」と思うかもしれません。
しかし、人間は本来向上心があるので、必ずそういうカンニング的な勉強には飽きてきます。
それがAIに対する免疫ができたということです。
免疫とは、AIに頼りすぎることへの自然な飽きと抵抗力のことです。
必要なことはどんどん教えてもらう一方で、自分で納得するまで考えたいというのが人間の自然な心理です。
自分で考えることと教えてもらうことの使い分けが、自然にできるようになってくるのです。
◆◆禁止よりも成長を信じる教育へ
私たちは新しい問題に遭遇したとき、制限や禁止によって解決を図ろうとしがちです。
しかし、本当に必要なのは、人間の向上心や、より良いものに向かおうとする本来の気持ちを信じ、その問題を自分でコントロールできるようになるまで待つことなのです。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
https://youtu.be/ZQ5i1vYWOvo
◆◆AIに作文を書かせるだけでは勉強にならない
小学校高学年や中学生、高校生の子供たちは、AIを使って作文を書く方法を知っている子が多いです。
そこで、どのようにAIを使うといいかということを説明します。
最も勉強にならない方法は、AIに課題を見せてすべて書いてもらうことです(笑)。
小学校高学年から中学生にかけては、子供たちはそういうことをすることが好きです。
それは特にずるをしようという感覚とは少し違い、そのように裏をかくことができる自分の能力に喜びを感じる時期だからです。
高校生の頃になると、そういうずるいことをするのは自分のためにならないとわかるので、自然にそのようなことはしなくなります。
しかし、小学校高学年から中学生にかけては、そういうことをしてみたくなる時期なのです。
しかし、そういうずるいや嘘が発覚してから注意をしたり叱ったりするのは、する方も気分がよくありませんし、される方も気分が悪いものです。
◆◆「あらかじめ」伝えておくことが大切
貝原益軒の「和俗童子訓」の中に「あらかじめ」という言葉がよく出てきます。
問題が起こる前、問題など全くない時期に、「あらかじめ」準備をしておくというのです。
例えば、小学校3年生の、まだそのようにAIを使ったり、ずるいことをしようという意識が全くない素直な時期に、
「今はAIを使えば答えを丸写しすることができるような時代になっているけど、そういうことをすると、結局自分が成長するためのAIの使い方ではなく、自分を成長させないAIの使い方になってしまうんだよ」
と明るく楽しく話してあげるのです。
すると、そういうずるいことができるような時期になっても、子供には免疫ができているから、特に我慢するというような意識もなく、自然にそういうことはしなくなるのです。
◆◆作文でAIを活用する基本的な方法
では、作文の学習でAIを活用するためにはどうしたらいいかという方法です。
作文の本質は考えることですから、課題を見て自分なりに考えたこと、書こうと思うこと、そのための実例などをメモします。
そのメモのための時間は15分です。
この考える時間が作文の勉強の本質です。
メモを書き上げたら、その次にそのメモを見て作文を書くか、あるいは時間が取れないときは、そのメモを見て音声入力をするのです。
◆◆長い文章はICレコーダーとNottaで
私は3通りの音声入力を使っています。
最もよく使うのが、ICレコーダーに自分の書きたいことを断片的に入れていくことです。
この断片的な、およそ50~100個の音声ファイルをunitemovieという無料のソフトで1つのファイルにまとめます。
(このソフトは今はダウンロードできないようです)
そのまとまった1つのMP3ファイルをNottaにかけると、それなりに句読点のある文章が出来上がります。
Nottaの弱点は数字を勝手に漢数字に変えてしまうことなので、算用数字を何度も使う文章には向いていないところがあります。
ただし、それは後でAIにかけて、漢数字のところを算用数字に変えてくれるように頼めば問題はありません。
1200字程度の長い文章を書くときには、このICレコーダーとNottaの組み合わせが最も使いやすい方法です。
◆◆短い文章はその場で音声入力
もう少し短い文章を書くときは、パソコン上でNottaを開き、パソコンのマイクを使ってその場で音声入力をします。
Nottaはスマホでもできるので、気軽に短い文章を作るときには有効な方法です。
さらに短い文章を書くときは、テキスト用のファイルを開き、Windowsの場合はWindowsキー+Hキーでマイクを使って音声入力をします。
ただし、Windows+Hの文章化は句読点はつきませんし、断片的に半角スペースの区切りがつきます。
これを解消するために、私は言葉の森のサイトに作った音声句読点のフォームを使っています。
このフォームに入れると、敬体の文章の場合は文の終わりに句点が付くので、あとは必要な読点を補えば普通の文章が出来上がります。
常体の場合は句点がつかないので、書き上げた文章をAIにかけて、「不要な半角スペースを取り、必要な句読点を付けて」と頼めば出来上がります。
◆◆AIには「書き直し」ではなく「指摘」を頼む
このようにして書き上げた作文を今度はAIに渡して、「おかしいところや直した方がいいところがあったら指摘して」と頼みます。
「文章を書き直して」というふうに頼むと、自分の書いた文章とは違う文体の文章になってしまいます。
書き直すのではなく、指摘してもらうというところにとどめておくことが大事です。
これでAIを使った作文の書き方が完了です。
AIは、考える力を代わりにする道具ではなく、考えたことをよりよく表現し、よりよく発表するための道具です。
◆◆作文をさらに発展させる工夫
しかし、さらに今後考えているのは、その作文をもとに挿絵を描くことと、その作文を基にした四行詩を書くことです。
長い文章は、それがどんなによい文章であっても、自分のことに関心のある人しか読まないのが普通です。
そこで、誰でもその内容が一目でわかるように、作文の内容を表す画像または四コマ漫画を一つ付け、その作文の本質的な内容を四行詩として書くという方法です。
四行詩の書き方については、またいつか説明したいと思います。