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清書:大道具 |
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の広場
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ナズナ |
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あもせ |
小5 |
文化祭が明日の予定だったので、放課後残りながらやっていた私のクラスだった。私のクラスでは劇をやる予定だ。劇といっても私は役者にはならずに、自 |
分の意志で初めて大道具係を体験しようと思った。そして私は後ろの背景の色塗りをやっていた。すると、私の目の前を誰かが通りかかり、その人の持って |
いる筆についている絵の具を、私が塗っている色の上にぴしゃり、ぴしゃりと落としていく。(その人の絵の具は、私の絵の具の色と異なっていた。だけど |
、わざとではなかった。)あっちは絵の具が垂れていることに気がついていないようだ。私は思わず、 |
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「ちょっと、垂らさないでよ。」 |
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と強い口調で言った。すると相手はやっと絵の具が垂れていることに気がついたようだ。だからその人は「ゴメンネ。」と言って私に謝った。その人が通 |
りすぎようとするとその人はぴたっと止まり、私の方を振り向いた。 |
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「ねえ、こうゆうふうに絵の具の上に絵の具を垂らしたら、次に作る海の背景のみずしぶきになるんじゃないの。ほら、濃い青の上に、白い絵の具を筆で |
ぴっぴってはらったらきっと良いものになると思うよ。」 |
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私はさっきまで怒っていたが、気持ちが少し緩んだ。そして、ついに海の背景を作るときになった。私もその人も作戦を実行した。・・・・・・青い絵の |
具にちょっぴり黒を混ぜて紺色を作り・・・・・・白い絵の具をぴっぴっとはらった・・・・・・。そして完成だ!出来上がった作品を担当の先生に見せる |
と、 |
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「とっても上手くできましたねえ。特にこの白い点々はみずしぶきなんですね。うん、本当にそう見えますよ。」とおっしゃった。これが私の体験した科 |
学的態度だ。 |
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私の科学的態度は、何と言うか、まるで感動した科学的態度だったようだ。それに、私の科学的態度は役者の人達にとても役にたった。どうやら私の経験 |
した科学的態度は役者の人ばかりでなくどうやら満足してもらえてよかったと、私まで満足している。 |
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