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神社や教会や寺など、日本人はクリスマスや結婚式、正月という機会によっていく場所が変わるという。このことから一般に日本人は多くの宗教を持つと |
いわれているが、実際に全てを信じている者がいないのは当然のことである。というのは、信者とは自分の決めた宗教のみを信仰することによって成立する |
からだ。 |
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しかし、普通の信仰はもちろん、日本人のような形態であっても、またたとえ困った時の神頼みであったとしても、神なる人物を作り上げ、それに頼るこ |
とはとても大切に思われる。神仏は水波の隔てという言葉もあるが、神も仏も自分の神は自分だけの中にあると思うからだ。自分にとって信じているものが |
あれば、些細なことは苦にならなくなるし、心もまた寛大になれる。私はカトリック系の学校のため、宗教の時間があるが、その時もシスターは「辛い試練 |
は神が与えて下さっているのです」と言う。このように、「良いこと」も「悪いこと」も未知なる存在の力と考えれば、心の持ちしだいで楽になれるのだ。 |
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だが、それを他人に強制してはならない。自分個人の未知なる者が他人にもあうとは限らないのだ。世界には多種の宗教が存在しているが、たとえどの宗 |
教であったとしても、信仰する反面、客観的に見る目を養うことがより多くの平和と信仰に繋がるのではないだろうか。 |
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