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高齢化社会。
アジサイの広場
たきあし高3
 高齢化社会というと悲観的に見られがちだか、実はそうではない。平均寿命
が長いということは一般的な価値観では無条件にすばらしいことなのだ。加え
て、今日の出生率の低下は経済成長の結果といえる。高齢化による諸問題は調
整問題に過ぎないのだ。中でも高齢者の負担に対する問題は、ただ今日の若い
世代が高齢者の恩恵である生産性に気付いていないから起こっていることなの
だ。   …以上、要約。
 
 今日の高齢化社会に対して、私達はどうしても悪いイメージを持ってしまい
がちである。しかしこの時期は確かに諸問題の多い、つらい時期だが一旦「高
齢社会」になってしまえばその多くが調節問題である今日の問題はずっと減る
。私達に課せられた解決すべき問題とは、この時期をいかに合理的にやり過ご
すかということなのだ。
 
 そんなやり過し方として、私は「おじいちゃん、おばあちゃん」達の重要性
に注目すべきだと思う。これまでの社会ではただ年金をもらうだけ、というよ
うな存在だったが、この認識を変える事が必要だと思う。彼らも実はそのよう
な受動的な社会的地位を求めているわけではなく、もっと社会活動に参加した
いはずだ。
 
 そこで、彼らの豊富な知識を活用して今日の核家族化を緩和させてはどうだ
ろうか。つまり、地域社会においてもっと彼らの発言する場を設け、いわば先
生として先導者になってもらうということだ。今日では「老人会」などと地域
社会でも別枠の存在になってしまっているものも、積極的に中枢を担う存在に
なってもらうべきだといえる。
 
 確かに若い世代に比べると行動力など、多くの劣る部分はあるだろう。しか
しこのつらい時期を乗り越えた先にある「高齢社会」で、総人口の25パーセ
ントを越えるだろう彼らは大きな恩恵をもたらす存在になるのだ。未来の為に
も、積極的に彼らを主役にしていくべきだ。